35歳女性

結婚を機に妊活を開始。

年齢や卵管の詰まりがあることから

いきなり体外受精をすることに。


偏頭痛持ちで特に月経前や排卵前に多発。普段は頭痛は週に1回程度。

食事は特に問題なし。下痢・便秘と安定しない。

周期は安定。月経血に関しては暗めで塊は無し。下腹部痛はない。

ストレスは公私ともにほぼなし。7時間ほど眠れているが、熟睡感なく夢をよくみる。寒がりで足が冷えやすい。

舌は淡紅色で歯痕と怒張あり。


特筆すべき悪い点は見つからないのだが


腹部以下の冷えや脾気虚

さらには

子宮卵巣の活血駆瘀血を行ういつもの方剤

採卵前ということで

卵の質をよくする方剤とを服用してもらうことに。


採卵の結果は4コ卵が採れて1コのみ受精。胚盤胞までは成らずに8分割グレード1初期胚だった。


むむむ…この結果はいけない。


少なくとも当店が携わる採卵で胚盤胞まで育たないというのは、何か見落としがある。


処方に間違いはないとほぼ確信しているので…残る要素は…


!!!


こじか「旦那さん、タバコすいます?」

相談者『吸います…!』

こじか「旦那さん、ジャンクフードとかアイスとかお菓子を好んで食べます?」

相談者『まぁまぁ食べます…!』


ははーん、これか??


というわけで、精子の質を改善すべく、相談者の夫にはそれらを体外受精が終わるまで、できる限り控えるよう指示。

ゼロにするよう言ったら、ストレス溜まって精子の質が悪化するからね。



そして前回と同じ処方で翌周期。


今回は胚盤胞が2個育ち

ともに4AAとまずまずの結果

さらにはいつもの移植時の処方に変更して、見事に妊娠陽性反応。


現在はつわりに苦しみながらも、当店自慢の栄養サプリメントをしっかり服用してもらっていることで、胎児には栄養が届いていることでしょう。



周知のことだが、妊娠成立には卵子のみならず精子も良質である必要がある。そのためには精巣に栄養を運びやすくするために、また不要物を届かせないようにするために適度な運動をして、身体に良くないものの摂取は控えること。


今回は精子の質に関してはなにも服用してもらわなかったが、夫が高齢の場合や不摂生な生活を送っている場合はなにかしら対策の漢方薬やサプリメントを提案することもある。



こじかんぽう