ヘルペスや帯状疱疹がなかなか治らない

または治ってもすぐに再発する相談者がたまに当店に来られる。


帯状疱疹ウイルスは、一度水痘に感染するとそれ以降体内に潜伏している。疲労やストレスでの免疫力低下によりそのウイルスが体表に現れてくることで発症する。

また、単純ヘルペスは唾液など口腔感染や皮膚接触感染により発症しうる。やはり疲労やストレスでの免疫力低下によりそのウイルスが体表に現れてくることで発症する。


統計的にここ数年の単純ヘルペスや帯状疱疹の患者が増えてきているようだ。

やはり関係してるのは新型コロナだろう。

新型コロナというよりも複数回ワクチン接種した人に多くみられているというデータがあるそうだ。



話がずれるが、私は別に陰謀論者ではないが、やはり新型コロナワクチンには体内への一定の悪影響があると考えざるを得ない。


新型コロナワクチンを接種して翌日に高熱とすごぶるしんどさが起こり、さらにその後も体調不良が続く人が一定数いる。こんな状態になりつつも複数回接種する、挙句に少数ではあるが後遺症が出ている、というのは正気の沙汰ではない。


だから私も店長も新型コロナワクチンは一度も接種していない。


もちろん新型コロナに感染した人達にも後遺症のあるひとがいる。

その中の一定数の人が後遺症として

だるさや動悸

息苦しさ

四肢の痛みなどで相談に来られた。


今のところ全員すっかり治ったが、ほぼ全員が気血両虚が根底に現れていた。



閑話休題、単発的なヘルペスや帯状疱疹ならば『ヘルペスウイルス撃退コンビ』の方剤でほぼ確実にスパッと治るのだが、下記のように、中には一旦良くなっても時が経てば再発するパターンが見られる。


40代女性の例では、

主訴は帯状疱疹後神経痛(以下PHNとする)

(以上は半年ほど前から)

耳鳴り、動悸、倦怠感

肩こり、むくみ

冷え症(以上はずっと昔から)

舌のピリピリ(以上はここ1ヶ月)

手の甲の発赤と痒み(4ヶ月ほど前から)

となかなか多様であった。


ちなみに子宮筋腫と卵巣嚢胞が4年前に発覚している。



PHNは腰から太ももにかけてと右腕に。疲れると悪化する。刺痛に近い感覚。手の甲の発赤と痒みは、大きさは500円玉大で普段は全く症状がないのだが1日に数回起こる。日夜で関係ない。


足の冷えはしもやけができるほど。動悸は1日に数回。夜は特に疲労感が強い。睡眠時間は確保できており、寝つきや寝起きは良いものの、熟睡感がない。

食欲は充分にあり、量もしっかり食べることができる。二便は問題ない。仕事のストレスは結構強い。

舌は暗嫩舌で薄い白苔と瘀点あり。脈は細。瞼や爪は問題なし。


以上により、気血水弁証で考えると、状態として気虚血瘀。寒熱で考えると明らかに寒。臓腑弁証で考えると、肝・心。疲労に関しては脾肺どちらかだが、問診からは脾の異常は考えられず、風邪をひくと咳のど鼻の症状が長引くとのことから肺の異常(肺気虚)と捉えた。

PHNに関しては、刺痛ということで血分に影響が及んでいる、さらには手の甲の発作期と痒みは、局所的な血分熱の鬱滞で起こっていると考えた。


処方としては、気血水全てに作用する芎帰調血飲第一加減と、清熱通絡作用のある地竜エキスを処方。


2週間後

PHNは10→3〜4、痛くない時間が増えた。手の甲の赤みは減少して痒みはゼロに。舌のピリピリ消失。動悸やしんどさなども改善。


というふうに比較的早い効果が見られた。

が、地竜エキスを止めようものならまた再発してしまう状態が繰り返されたので、まだ邪が抜けきっていない状態(ウイルスがしぶとく活動している)と考え、追加で漢方的抗ウイルス薬を併せてもらったところ、さらに改善。PHNはたまに起こる程度になった。


まだ身体を強くしないといつ再発するかわからないので油断はできないが、とりあえずは概ね良い方向に向かっているようなので、気虚血瘀の方剤に変更など微調整をかけながら継続してもらっているところである。



こじかんぽう