1046. 2001年宇宙の旅/ゴッドファーザー/卒業/タクシー・ドライバー/カッコーの巣の上で | 同世代名画館DX

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昭和37年生まれの支配人です。小学校でライダースナックを川に捨て、中学で赤いシリーズに毎週熱中、高校で松田優作に心酔した世代です。50~60代の皆さん、いつかどこかで観た映画とともに、時間の旅をお楽しみください。

休館まであと5回!
最後の5日間は、「支配人が選ぶ外国映画ベスト・オブ・ベスト25」!
70年代から90年代までの、誰もが知ってる名作中の名作だけを厳選してお送りする、かなり満腹になりそうなごちそうメニューだよ。

まず1日目は、リアルタイムで観られなかった60年代末から70年代作品。でも、全部名画座またはリバイバルで映画館で観てる。


「2001年宇宙の旅」(68)は、高校2年の時「スター・ウォーズ」などSFブームの中でリバイバルされ、岡山の映画館で観た。
初公開後10年くらいたってた訳だね。もちろん当時は「???」だったけど、今はわかった気になってる。
最近も観たけど、これが私の6歳くらいの頃に作られたと考えると信じられない。これほどリアルな映像を、CGなんかなくても作り上げたキューブリックはやはり偉大だ。


「ゴッドファーザー」(72)も、高校時代にリバイバルされた時に岡山で観た。
まだ「スーパーマン」なんかの方が楽しい高校生の頭では、長いだけで、まだ面白くは感じなかった。大学時代、三軒茶屋の名画座で「PARTⅡ」と2本立で観た時、初めてその良さがわかった。
その後は、私にとって常にオールタイム・ベスト3に入るお気に入り作品となった。暴力と愛情に満ちた世界観に、私が映画に求める全てが入っている気がするのだ。


「卒業」(68)は、当名画館で外国映画の2回目に取り上げた作品。
高校時代テレビで観てから、ずっと愛し続けている映画。これで一躍スターになったダスティン・ホフマン、永遠のサントラ名曲ナンバー1のサイモン&ガーファンクル、これらが私のハートをとらえて離さない。
大学時代、倉敷で「ウエストサイド物語」と2本立でやった時はもちろん飛んで観に行った。だから、ちゃんと劇場でも観てるのだ。


「タクシー・ドライバー」(76)は、私が最も敬愛する俳優ロバート・デ・ニーロの出世作にして代表作。
出演作のやたら多いデ・ニーロだけど、1本だけ挙げるならこれだね。「ん?俺に言ってるのか?ん?」マネしたよなあ~。
マーティン・スコセッシ監督も、今頃オスカー貰ってるけど、1番はこれだよね。この時代の病んだアメリカを見事に描き切ってる。


「カッコーの巣の上で」(76)は、大学時代にリバイバルで観て、大いに衝撃を受けた。
六本木でレイトショーで観て、終電に乗れなかった思い出とともに、忘れられない名作。
ミロス・フォアマン監督は「アマデウス」も圧倒的傑作だけど、精神病棟という異様な世界を見せてくれたこちらの方が忘れ難い。
もちろんジャック・ニコルソンも、大嫌いになるくらい上手い。素晴らしい!


明日も70年代の名作群を大挙上映!