今日、NHK連続テレビ小説『あさが来た』が最終回を迎えた。
僕は途中からの参加だったのであっという間に感じてしまったが、まず最後までご覧いただいた視聴者の皆さん、本当にありがとうございました。
そして共演者の皆さん、スタッフ・関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
劇中の中で"出逢い"がテーマの1つになっていましたが、『あさが来た』は僕個人にとっても素敵な出逢いを届けてくれました。
僕が演じた、成澤泉との出逢いです。
想いの強さから後先考えず、すぐに行動に移す危なっかしい男、成澤。
演じられて本当に良かった。
慎重すぎ、考えすぎてなかなか行動を起こせない消極的な僕の性格を見つめ直す機会を与えてくれ、当時実現不可能と考えられていた女子の大学校を日本で初めて作った人ですから、夢や目標は自分の想いを信じ諦めずに進んでいれば必ず叶うということを教えてくれた人物でした。
「どんなに暗い夜でも、信じて進めば必ず陽は昇り新しい朝がくる。」
この言葉、大好きでした。
成澤があさから教わった言葉なのですが、自分で言っててかなり背中を押されました。
そして、人間は1人では生きていけないということ。
どんなに孤独で、1人で生きていると思っている人でも様々な人の支えや協力で生きています。
そんな周りの人たちに素直になれる作品でもあった気がします。
それから誰もが経験する生と死について...
成澤が新次郎に言った言葉でこんなものがあります。
「私にとって、生と死というものはあまり違いはないのです。生があるから死があり、死があるから生がある。この2つは常に1つのリズムとして、我々の日常を流れています。そして、この身体はただの衣服であり、本当の身体はもっと奥にある。そしてそれは、永久に滅びません。」
いろいろな解釈の仕方があると思いますが、僕はこの言葉から救われたような、どこかスッキリしたような温かいエネルギーを感じました。
成澤の言葉だけでなく『あさが来た』では沢山の素敵な言葉とも出逢いました。
これからも様々な出逢いがあるでしょう...
1つ1つを大切に、最期は「総て満足だ」と終われる人生を送りたい。