本日7月22日は、今年秋に公開される映画『合葬』の原作者、杉浦日向子さんの命日。

『合葬』で杉浦日向子さんを知り、まるで自分の目で見て、感じたままに描いた物語に心を掴まれた。

幕末、彰義隊の隊士達の一生を描いた作品なのだが、僕が演じた吉森柾之助は、時代が変わろうとしている激動の時代に迷い、悩んでいる。

その姿が異質であり、遠く昔のことをどこか近くに感じられた。

時代劇で武士というと自分の役割がしっかりしている人が主に描かれる印象があったので、更にそう感じたのかもしれない。

今日の昼間、カフェで昼食をとっていた時も、新入社員の方だろうか、まだ新しいスーツを着た女性2人がアイスコーヒーを飲みながら、これから先のことや恋愛、仕事について話をしていた。

僕も含め、現代の若者も迷い、悩んでいるのだ。

時代が変わろうと、そこは普遍的に変わらないところだ。
 
迷ったり、悩んでいる時はどうしても気持ちが後ろ向きになりがちだが、その最中はとても良い時間だと僕は思う。

長い目で見た時に絶対に良い経験になっている。

そんなメッセージも杉浦さんの『合葬』から受け取った。

是非、映画も原作も見ていただきたいですし、杉浦日向子さんのメッセージを皆さんにも受け取ってほしい。