『Présentation ou Charlotte et son steak』

フランス人映画監督、エリック・ロメールの短篇映画。

約9分間という本当に短い作品です。
僕は英語字幕で観たので、フランス語の台詞、役者の動き、画からの情報だけという状況の中だったのですが、凄く面白い。

女の嫉妬に、男のつくろい。

表向きと本音の交差。

人物の思考を想像できる作品だと思う。

台詞に頼るのではなく、動作やそういうものからも感じ取れる。

こういう作品、魅力的だ。


僕も以前、15分ドラマの監督を経験したことがありますが、どれだけ15分という短い時間の中に情報を入れるかに躍起になっていた気がします。
今思えば大切なのは情報ではなく、観てくれた方がどう想像して、何を感じるかなんだと思います。
情報が沢山ありすぎる作品はわかりやすいですが、視聴者に「こう観てくれ」とレールを敷いているのと同じ事なのではないか。
だから逆に、視聴者に想像させるような作品は、作品自体が深くなるし、観ていても面白い。
僕の個人的な意見なので、どれか面白いかなんて決められないですが、書きたくなったので書いてみた。
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