旧ツイッター(いまやX)でブックオフをめぐる不毛な争いがあることに気づいてしまいました。
作家に「本読みました。ブックオフで買いました」と伝える人がときどきいるらしいです。なんでわざわざブックオフで買ったと言うんだ? そもそも作家に伝えるって? たまたま会った? 投書? とふしぎには思いましたが、まあ「ブックオフで買ったと作家に伝えるのはマナー違反」という論調があるらしいんですよ。
- 中古で買われると作家に印税が入らない。
- 出版社の利益にもならない。
という貢ぐ目線の人がいたり、作家本人や出版関係者がそう憤っていたり。
ぼくからしたら、「読者が気にすることじゃない」と思います。あと「出版関係はこれほどまでに余裕がないんだな」と窮状を察してしまいますね。
- ブックオフで買ったと伝えるのは作家に失礼。
むかしよくアマゾンのレビューとか、荒らしで「ブックオフで100円でたくさん並んでいたので買いました」とか、(本人はおもしろいと思ってるんでしょう)嫌みで書き込んでるやつらがたくさんいました。
たぶんいまでもネットの掲示板とかツイッター(現X)でいるんじゃないですかね。
そういう嫌がらせで「ブックオフで買う」にネガティブなイメージがついたんじゃないかと思います。
おそらくこのイメージを持ってない世代からすると特別な意味を見いだすことはないでしょうね。
つまり悪意のない人が「ブックオフで買いました」というのは、ほんとうにただそれだけの意味だと思います。
しかしほんとうに嫌みでいうやつがいるので、被害妄想と言い切れないところもありそう。
めんどくさくなってきたので、言いたいことを箇条書き。
- 新品の購入時に印税や出版社への利益は出ている。(例えば中古にまで課税するなんて読者に不利益なだけ)
- 古本をきっかけにファンになる可能性がある。(ブックオフなどがなければ、より読者と本の接点が減る)
- そもそも読者が増えなければ本は売れない。(すでに規模が縮小していると感じる)
- 二次流通でなければ古い本はほぼ手に入らない。(引き取り手がなければ廃棄されるだけ)
- 「ブックオフで買いました」は必ずしも悪口ではない。(荒らしの嫌みに惑わされている)
- お金がないことで作者・出版社サイドにも余裕がない。(何十年も営業しているブックオフを目の敵にするのはお門違い)
- 読者もお金がない。(中古市場の重要性が増している)
- 「ブックオフで買う」に悪い意味を持たせるのは差別的だ。(変なマウント・嫌がらせはやめるべき)
- 電子書籍で二次流通がなくなったとき、その本を見つける人はより減る。