こんばんは。小泉進次郎です。


昨日、私が会長を務める「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン推進議連」(旧・海プラ議連)を開催。故安倍晋三元総理が議連の最高顧問に就任され、ビジョンをG20大阪サミットでまとめた秘話を披露して頂いた6月以来の開催になりました。



月曜日の朝開催にもかかわらず、多くの議員の方に参加頂き感謝です(国会議員は国会の無い週末は地元に戻るため、月曜日の午前中は地元から永田町への移動に充てられる事が多く、人が集まりにくいタイミングです)。



テーマは、大気中のマイクロプラスチックについて、早稲田大学の大河内教授からご説明頂き、その後活発な議論になりました。


大気中のマイクロプラスチックの健康被害は、まだまだ研究途上で分からないことが多くありますが、既に私たちが吸い込んでいることは分かっています。今後は実態解明のスピード感を上げる為に、環境省だけでなく、経産省や厚労省など、政府で横断的に研究をし、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を発信した国としてプラスチックに関するルール作りを世界でリードしていくべきだという声がありました。


私からは、日本の過剰包装について指摘し、この点も世界の動きに目を向けて欲しいことを挙げました。


また企業がプラスチックを減らしたり、リサイクル、アップサイクルを推進することが、企業のコストになることに留まらず、経済的にも価値があるというデータを提示するべきだという意見も出ました。


かつて故安倍晋三元総理が、「もはや温暖化対策は企業にとってコストではない。競争力の源泉だ」と言われたように、プラスチック対策でも同様の流れを作ることが大事です。


この議連では、大阪ブルー・オーシャン・ビジョンを提案した国として、日本がプラスチック対策の国際条約化に向け、リードしていけるよう政府を側面支援することも大切な役割です。


プラスチックは無関心でいられても無関係ではいられない問題です。既に国内のコンビニやファーストフードチェーン、多くの企業でプラスチックを代替素材に切り替える動きが次々と進んできましたが、ぜひ皆さんもこれからの動きを注目してください。この分野は日本が成長分野にできると確信しています。


大阪ブルー・オーシャン・ビジョン:

2019年6月に開催されたG20大阪サミットで、日本は2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにまで削減することを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を提案し、首脳間で共有されました。