こんばんは。小泉進次郎です。

 

既に切り取られる形で報道されていますが、今日の衆議院本会議で全会一致で可決された丸山穂高議員に対する「糾弾決議」に私は乗りませんでした。以下は本会議の後、メディアのぶら下がり取材で私の考えを説明した内容です。

 

今回の行動の結果、党からは厳重注意という処分がありましたが、なぜ私が全会一致の「糾弾決議」に乗らなかったのか、伝われば幸いです。

 

 

小泉:今回、丸山さんの糾弾決議ですか。可決ということになったが、私は出席せず、乗りませんでした。

 

 

記者:理由としては?

 

小泉:その理由としては、もちろん、丸山さんの発言、言動、そういったものはかばえるものは何もないと思います。でも、やはり議員の出処進退というものは、議員一人ひとりが判断すべきことであって、多くの方が辞めるべきだなと、そう思う方が辞めなかった時に、その方のことを今後どうするかを判断するのはまさに選挙ですよね。それが有権者に与えられた民主主義という力であって、私は今回の件を通じて、国民全体でも考える機会にできればという思いです。

これから、選挙のシーズンを迎えますが、選挙って大事なんです。丸山さんだって、丸山さんという名前を書いた人がいっぱい大阪にいたわけです。それを考えた時に、やはり選挙って大事だなと。議員を選ぶっていうのはそれだけ重いこと。そういったことが、私は問われるべきメッセージであって、そういう方を、国会が裁くかどうかということが問われるのは、私は今回の問題の決着としてはちょっと違うのではないかなと。そんな思いはなかなか一般的にはわかりにくいとは思います。多くの方は、なんで、それだけ、かばえる余地もないのに糾弾に乗らないんだと思うでしょう。わかりにくいかもしれないし、メディアの皆さんもそういう報道が多いですが、ここで問うべき事は、改めてやっぱりもう一つ先にあることなんじゃないですか。

 

 

記者:丸山さんは、まだ自分の口から公の場での説明はしていない。説明責任については?

 

小泉:それも議員の判断ですよね。それも含めて、一つ一つの案件、そして一つ一つのことに、どういう行動をするのかも含めて、最後、任期の中でどういう政治活動をしたのか。それを判断するのが選挙じゃないですか。だからみんなで糾弾するということは、自分の中では腑に落ちなかったです。もちろん丸山さんの言動というのはかばえるものではありません。だけど、そのことと国会としてどうするかというのは、冷静に判断すべき事があるんじゃないのでしょうか。

 

 

記者:丸山さんが説明されない中で、衆議院として、一つ、姿勢を示さなければならないということが背景にあったと思うが?

 

小泉:それは、何がきっかけなんですか。世の中の空気なんですか。何もしないわけにはいかないだろうという、世の中の雰囲気に対する忖度。そういったことで、本当に、衆議院として、一議員をどれだけかばう余地がなくても、糾弾、そして、進退を促す。それこそまさに、今回問われるべきことなんじゃないですか。

だから残念ですが、将来国民の皆さんから批判されるような言動だったり、そういったことが、また政治家から出てしまった時に、どういう基準で、国会は糾弾をするかしないかを決めるんですか。それが明確ではない中で、今日、今回の決議の理由もみましたが、「議員としてというよりも、人間としての品位を疑う」という、そこまで書いているんです。

個人に対する個人の批判は、自由だと思います。そして、政治家はそれを甘んじて受けなければいけない立場だとも思います。だけど、国会としてというのは、私は次元が違う話だと思います。

なので、これだけ投票率も低い。政治に対して関心も薄い。その中で、今回のことを災い転じて福となす、そういう方向に進められるとしたらいい。だから、選挙って大事なんだ。だから、政治って大事なんだ。だから、政治家の言葉は大事なんだということを国民に届ける。参議院選挙がもうすぐあるから、その時はしっかりと政治家を選ぼう。そう考えていただく機会にすることが私は一番大事だと思います。

 

これだけ話しても、どの部分が報じられるのかは分かりませんが、私は、一番届いて欲しいなと思うことは、そういうメッセージです。(了)

 

 

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