こんばんは、小泉進次郎です。

 

 

昨日から臨時国会が始まりました。今国会では、TPP承認案・関連法案の審議が大きな焦点となりますが、国会日程が入らない土日を中心に、農林部会の全国キャラバンは続けていく予定です。先週末は群馬と千葉を訪問しました。

 

 

初日の金曜は、まず群馬県の昭和村で、主にこんにゃく芋などを作っているグリンリーフ株式会社を視察しました。グリンリーフは新規就農者の育成に力を入れていて、未経験者を1年間研修で受け入れ、独立した後の生産物の販売も引き受けています。こんにゃく芋の収穫を初めて体験させてもらったのですが、こんにゃく芋は春に種芋を植えて、育ったら冬に一度掘り出して保管し、春になったらまたそれを植える、ということを2回繰り返してやっと収穫に至るそうです。こんにゃく芋ができるまでに、農家さん達の3年にも及ぶ大変な手間と苦労があるという事を知り、こんにゃくを食べる時の気持ちが大きく変化しました。ありがたみを今まで以上に感じますね。

 

 

午後は、太田市で株式会社ロブストスを訪問しました。ここは、大手メーカーでは対応できない農業機械の改造や、廃版になってしまった部品の設計・企画をオーダーメイドで行っている会社です。製造は地元の町工場に依頼していて、町工場の皆さんも農業ビジネスの可能性を感じている様子が伝わってきました。部品が廃版になってしまったから、高いお金を払って新しい農機具を買い直さないといけない、という農家さんも多かったと思うのですが、ロブストスのサービスがある事で、今持っている農機具を使い続ける事ができます。余計なコストを抑え、農業経営をサポートする画期的なサービスで、素晴らしい取り組みだと思いました。今後は全国展開も目指してるとのことで、これからが楽しみです。全国の農家の皆さんにもこういうサービスがあることを知ってもらいたいと思います。

 

 

最後は高崎市で県内の若手農家さんと意見交換を行いました。30名ほど集まっていただいた皆さんから、それぞれの目指す農業や、日々感じる課題などについてお話いただきました。その後の懇親会の場でも本音の意見が聞けて、今後に繋がるヒントが詰まった群馬での一日になりました。

 

 

次の日(土曜日)は千葉県を回りました。

 

 

千葉県では、まず柏市のイオンアグリ創造株式会社の柏農場を訪問しました。ここで作られた野菜は、市場を通さず農場から直接イオンの売り場に届けられます。新卒採用にも力を入れていて、社員の平均年齢はなんと28歳!若手社員の方とも話しましたが、普通の就職の感覚で農業に参加出来るのが魅力だったということです。大手企業の農業参入により、「農業に就職する」という新しい農業のあり方を実感出来ました。ちなみに、私が見せてもらったハウスでは「夏の甲子園」という品種の小松菜が育てられていました。「夏の甲子園」という名前にもびっくりしたし、元高校球児としてはなんだか嬉しかったです。もちろん、美味しかったです。

 

 

午後は、山武市の小林牧場を視察しました。小林牧場は、原発事故の影響で福島県の飯舘村から牛とともに避難した小林さんが、山武市で始めた牧場です。2年前、復興政務官をしていた時には、移転前の牧場の方に訪問しました。今回お邪魔した新しい牧場でも、新しい牛舎と、元気な牛と、小林さんの笑顔に再会できて嬉しかったです。小林牧場がきっかけになって、山武市の食を盛り上げようという取り組みも生まれたとのこと。農業高校や大学の研修にも協力しているそうで、山武市に溶け込んだ活動を推進している小林さんと、小林さんを支えるまちの動きを頼もしく感じました。

 

 

その後、「さんぶ野菜ネットワーク」を訪問し、畑の視察や農家の皆さんと意見交換を行いました。ここは、有機栽培や新規就農希望者の受け入れに取り組む農事組合法人です。化学肥料や除草剤を使わず、安全性にこだわった野菜づくりを行い、農業体験ツアーなどで消費者とも積極的に交流しています。にんじん畑を視察しましたが、農薬を使わず、雑草を抜く手間をかけながら立派に育っているにんじん畑は凄くきれいでした。そして、私と同世代のご夫婦の前向きな姿勢が印象的でした。

 

 

それから「かつのりな農園」に伺いました。農水省の農業女子プロジェクトに参加している鈴木利奈さんご夫妻の農園です。鈴木さんは元々、野菜嫌いだったそうですが、山武市で農業を営むご主人と結婚してから農業を手伝うようになり、野菜嫌いを克服。形が悪く捨てられてしまうはずだった野菜の活用や、野菜の個人宅配などの新しい取り組みを続けているそうです。六次化にも取り組んでいて、当日畑の脇でナスのお菓子を食べさせてもらいました。おつまみにもお菓子にもぴったりで、今までのナスの概念を覆すほど美味しかったです。これなら、ナスが苦手な人にも食べられると思いました。これからも今までの常識にとらわれないチャレンジに期待しています。

 

 

最後は株式会社ローソンファーム千葉を訪問しました。ローソンファームの皆さんには、以前お話を伺ったことがありますが、今回実際に現場でその取り組みを伺えてよかったです。ローソンファーム千葉は、コンビニ「ローソン」の農業への取り組みの第1号。ローソンファームは、今は全国に23ファームも展開しています。新鮮な野菜を安定供給すると共に、効率化やコストダウンも進めるためのこだわりと工夫から、学ぶところが多かったです。また、沖縄や熊本からも新規就農者が社員として就職していることも、次世代の農業人材確保の観点からも素晴らしいと思いました。

 

 

今回は群馬と千葉の農業視察でしたが、群馬と千葉の農業の力と魅力を再認識しました。もちろん、課題はそれぞれの現場でありますが、将来の可能性を感じるとともに、今後の政策への反映に繋がるような新しい気付きがたくさん得られました。これからも全国の産地を回り、現場の声を受け止めていきたいと思います。

 

 

 

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