こんばんは、小泉進次郎です。


昨日・今日は佐賀県佐賀市を訪問し、佐賀がご地元の全農の中野会長にご案内いただきながら、農業の現場を視察しました。


はじめに富士町にある株式会社バイオテック富士を訪問しました。JAからの委託で、種まきから苗を育てるところまでの作業を行っている会社です。より丈夫で美味しい野菜を作るため、例えばカボチャの台木にキュウリの枝を接いだりと、別の品種同士で接木をしていることを知りました。種まき体験をさせてもらったのですが、種まきも接木も、ひとつひとつ全て手作業で、美味しい野菜を育てる大変さを肌で感じました。


次に、コンビニやファストフード店などにカット野菜を卸している株式会社JAさが富士町加工食品で、カット野菜を出荷するまでの流れを説明いただきました。鮮度を保ちながら衛生的に作業を進めるため、大変な手間とコストがかかっていることを実感しました。


その後、きゅうりをメインに農業を営む中島さんの農場を訪問しました。中島さんは、県内平均と比べて農地面積あたりの収穫量が2倍もあるそうです。後継者の息子さんが「きゅうり作りは楽しい」と言っていたのが印象的でした。これからも親子二代で佐賀の農業を引っ張っていってほしいです。


それからトマトを作っている中野清人さんの農場でお話を伺いました。土作りにこだわり、有機肥料などを利用した環境にやさしいトマト生産に取り組んでいるのこと。全農へのトマトの出荷単価や、トマトの苗を仕入れている韓国の農家との価格交渉も自分で行っているそうで、コスト意識の高さを感じました。


そこから、すぐ近くにある中野久さんの大豆畑を視察しました。中野さんの畑では、補助金を使わずに購入した農機具を活用し、水はけがよくなるよう整地に工夫をしていました。自分の農地だけではなく、地域内の他の生産者の整地作業も受託して行っているそうです。


次に佐賀牛の肥育農家の原田さんの牛舎を訪問しました。原田さんの育てた牛は、認定基準の厳しい佐賀牛に65%も認定されています。原田さんは元自衛隊員で、私の地元の横須賀に9年もいたそうで、大変だと言われている牛の育成も、自衛隊時代を思い出せば平気だと話していました。頼もしいですね。


1日目の最後は、この日お会いした農家の皆さんに集まっていただき、一緒に美味しい佐賀牛の焼き肉を食べながら、佐賀の農業の未来について前向きで熱い話ができました。


2日目は、「ブロックローテーション」と呼ばれる、ある地域をブロックに分けて、一年毎のローテーションで大豆や麦、米などを計画的に作付していく農法の現場を視察しました。例えば大豆は、同じ土で2年連続で作らない方が質のいいものができるそうで、生産性向上のためにこの方法をとっているそうです。佐賀が発祥の地というこの「ブロックローテーション」、現場で農家の方々から直接説明して頂き理解が深まりました。


今回の視察では、佐賀の多様な農業の現場を訪問することができました。意欲のある農家の方々、特に私と同世代の方々にお会いできて、改めて今後の日本の農業に対する期待と、私たちの食を支えてくれている農家の皆さんへの感謝の気持ちを感じました。農業は結果が出るまでに時間がかかる仕事ですが、先を見据えながら、現場の皆さんと一緒に農業をよりよくするための改革を進めていきたいと思います。


2日間にわたり佐賀の農業の現場をご案内いただいた全農の中野会長、JA関係者の皆さん、視察先の農家の皆さん、ありがとうございました。


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