こんばんは。小泉進次郎です。


今日は福島市で開催された「福島12市町村の将来像に関する有識者検討会」に出席しました。福島県内で原発事故の影響を受けて避難指示等が出た12市町村の将来像を考え、その実現に向けた課題を整理し、提言をまとめるための検討会です。


第一回目となる今日の検討会では、内堀雅雄知事、また広野町、富岡町、川内村、双葉町、浪江町、葛尾村の首長さんから、住民の皆さんの帰還状況や復興関連工事の進捗状況、まちづくりの計画や将来像に関してお話しいただいた後、復興大臣や有識者を交えての意見交換を行いました。


私からは以下の3つの点をお話ししました。1点目として、これからは人口減少を前提としたまちづくりをしなければならないという事。2点目として、来年4月に開校予定の中高一貫校「ふたば未来学園高校」の構想を作る段階で、地域の子どもたちの意見交換や議論の機会として重要な役割を果たした「子供未来会議」のように、将来の地域を担う子どもたちの意見を反映したまちづくりをしてほしいという事。そして最後に、県内全基廃炉に向けて全力を尽くし、地域の皆さんと一緒に新しい福島の将来像を描いていきたいという事をお伝えしました。


次回の検討会で残りの6市町村(田村市、南相馬市、川俣町、楢葉町、大熊町、飯舘村)の首長さんからもお話しいただく予定です。住民の皆さんが安心して暮らせるふるさとの再生に向けて、復興庁として各自治体や県、また民間とも連携しながら協議を重ねていきたいと思います。


また今日は定期的に訪問しているりんご農家の阿部さんのお宅に立ち寄りました。福島の農業の復興を進めるにあたって感じている課題や、品質を上げるための取り組み等について、現場の方にしか分からない貴重なお話を伺うことができました。自分のことだけではなく、地域全体の活性化や将来のまちの在り方についても真剣に考え、歯を食いしばって行動を続けている阿部さんのような方々の努力が報われるように、これからも復興に全力を尽くします。阿部家の皆さん、美味しいアップルパイとコンポートもありがとうございました。


選挙が終わって、明日から特別国会という慌ただしい時期でしたが、年内に福島に足を運び、現地の皆さんとお話しする事ができてよかったです。今年もあと1週間ほどですが、1年の振り返りをしつつ、最後まで気を抜かず一日一日を過ごしたいと思います。