おはようございます。小泉進次郎です。


昨日は渋谷のハローワークの視察を行いました。内閣府政務官として「スマート政府実現チーム」を結成し、ITを活用した行政の業務効率化やコスト削減のための施策を考えてきましたが、その一環での視察です。


ハローワーク渋谷では、実際に業務で使っているシステムのデモを見せていただいたり、自分でも求人情報検索用のPCを使ってみたりしました。現場の職員さんたちからは、率直な意見を聞かせていただき有意義な時間になりました。やはり自分の目で現場を見ないと分からないことが多いと、現場主義の重要性を改めて痛感しました。


ハローワーク渋谷の近くにあるマザーズハローワークも視察し、子育てをしながら働きたい方の就職を支援するためのきめ細かい取り組みについて職員さんや利用者の方からお話を伺いました。


ハローワークは、国が使っている約1500のシステムの中でも一番運用経費がかかっている大規模システムを持っています。現在、地方サーバーの全廃やデータセンターの集約等のコスト削減や業務効率化を行っていますが、今回の視察で、利用者の利便性を高め、働く職員さんたちのやりがいも高めるためのヒントを得ることが出来ました。


また、昨日は夜、山本大臣と「イノベーション座談会」を開催しました。山本大臣と内閣府科学技術担当の若手中心のスタッフで進めているイノベーションPRのプロジェクトの取り組みです。


座談会の参加者は、筑波大学大学院教授でサイボーグ型ロボット開発者の山海嘉之さん、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議の議員である原山優子さん、先月出前授業をした品川女子学院で特に面白い意見を言っていたと感じたグループの生徒さんたち、そしてFacebook等を通じて「あなたのイノベーション大募集!」の企画に応募した方の中から選ばれた4名の方たち。


自己紹介の後、山海教授からサイボーグ型ロボットについてのプレゼンテーションや実際のロボットのデモ等をしていただきました。山海教授の作ったロボットが実際に動いているところは初めて見ましたが、医療や介護の現場で活用されており、まさにこれがイノベーションだと感じるような素晴らしい技術です。


その後、参加者全員で「日本を世界で最もイノベーションに適した国にするにはどうすればいいのか」について議論しました。皆さんユニークな発想を持っているので、楽しく有意義な時間になりました。


最後に、私の方で募集していた「イノベーションの日本語表現」について発表しました。公文書に掲載する言葉の決定には至りませんでしたが、「小泉政務官賞」として「ミラアタ」という応募案を選びました。これは「未来の当たり前」を短縮した言葉です。私が以前に記者会見で「イノベーションとは未来の当たり前を作ること」だという話を聞いてピンときた、という発言をしたので、それを見てくれていた方かもしれないですね。


イノベーションを産むためには、リスクをとって挑戦できる環境が不可欠です。その環境をつくるには世の中のあらゆる部分で変革が必要になります。イノベーションの裾野を広げ、日本から世界を変えるイノベーションを生み出すために、今後も今日のような取り組みを続け、挑戦できる環境を作っていきたいと思います。