こんばんは。小泉進次郎です。


昨日と今日は、仙台で開催された「東の食の実行会議」に参加しました。東北の食の産業復興に向けて、復興に携わるキーパーソン達が一同に会し具体的なアクションを生み出すための会議で、復興庁の事業のひとつです。2日間かけて、産業復興に取り組む企業や団体が活動紹介やパネルディスカッションで情報共有し、先導モデルの視察を行うとともに、今後実行したいアクションについて議論しました。


会の始めに、復興政務官として被災地の産業復興の現状について説明し、その後のパネルディスカッションではローソンの新浪会長と企業と行政の役割について対談しました。被災地の食材をより多くの人に味わってもらうための方法や行政と民間の垣根を超えた人材の必要性について等、会場からの質問も交えながら活発な議論ができました。「ふるさと納税」ならぬ「ふるさと納人」を促進して、被災地で働く人をもっと増やしたらいいのでは、というアイデアも提案しました。


先導モデルの視察では、2つの班に分かれて、それぞれ株式会社みちさきと株式会社GRAに行きました。私は、山元町でイチゴを中心とした農産物の生産、販売をしているGRAを訪問しました。ICTを活用した生産性の向上とブランディングに力を入れ、海外での製造、販売にもチャレンジしているGRAのハウスは、農園というよりも工場のような印象を受けるほど、開拓精神と新たな可能性を感じるものでした。


両日とも最後は課題別のグループディスカッションを行い、今後に繋がるアクションをまとめました。私が参加した「行政」をテーマとするグループには、被災自治体の首長、役場職員、被災自治体に出向している国家公務員、NPO関係者など、行政に精通しているメンバーが集結したこともあって、具体的な行動計画がまとまりました。詳細については後日、発表する予定です。


他のグループでも、食の復興を推進するためのイベントやファンド、学校の設立等、期日や提携先まで盛り込まれた具体的なプランがたくさん提案されました。皆さんがそれぞれのプランをスピード感を持って実行していくことを楽しみにしています。


昨日、今日と、現場の第一線で精力的に活動する皆さんの経験や考えを共有でき、そこからさらに具体的なプランに繋げられて、非常に有意義な時間になりました。今回参加した皆さんは復興のキーパーソンになっていますが、このネットワークが今後ますます太く密になって、それぞれの現場で復興を加速させていくことを期待しています。