産総研

こんばんは。小泉進次郎です。今日は福島県の郡山市と二本松市を訪問しました。


始めに浪江町役場二本松事務所を訪れ、馬場町長と意見交換を行いました。避難指示が続く中での今後の復興の見える化や、住民の皆さんの生活、これからの雇用の場の創出について等、切実なお話を伺いました。復興庁としても、浪江町の具体的な復興の道筋を一緒に考えていきたいと思います。


そこから郡山に移動し、今月19日に開所式を行ったばかりの独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)の福島再生可能エネルギー研究所を訪問しました。太陽、風力、地熱等の再生可能エネルギーを有効活用するための研究開発拠点として設立された施設で、国内外の様々な企業・大学・研究機関との連携を進めているとのこと。現在は100人規模の施設ですが、人材募集を行っており、今後、人材育成や雇用創出の場としても重要な拠点となりそうです。


所長にご説明いただきながら、薄型で低コストに発電できる太陽光パネルや効率的な風力発電を行うための風車装置、再生可能エネルギーを大量・長期・安全に貯蔵するための実験装置等を視察しました。今後、福島再生可能エネルギー研究所が、福島発の世界に開かれた再生可能エネルギーに関するイノベーションと情報発信の拠点となることを期待しています。


お昼は、もとは浪江にあり、今は避難先の二本松の仮店舗で営業しているお店で「浪江焼きそば」をいただきました。昨年のB-1グランプリで優勝したことでも有名ですが、本当に美味しかったです。


最後は二本松市役所で市長とお会いしました。新野市長と、市内の除染やリスクコミュニケーション、風評の拡大防止等の具体的な課題に関して、前向きな意見交換ができました。


福島再生可能エネルギー研究所は、2040年に原発に頼らず再生可能エネルギーで100%の電力をまかなうという福島の大きな目標の実現のためには、必要不可欠な存在です。こういったピンチをチャンスに変える福島発の新しい前向きな取り組みを、今後も後押ししていきたいと思います。