こんばんは。小泉進次郎です。


今日の午後3時から開催された自民党の外交部会では、日本時間の5日4時過ぎからブリュッセルで行われた菅総理と中国の温家宝首相との「立ち話」が主な議題になりました。

「立ち話」をした時間は約25分間。

「首脳会談」ではなく、なぜ「立ち話」かと言うと、「両首脳がほぼ同じ方向を歩いていた中で、自然な形で実現したもの」だからだそうです。

・・・。

「立ち話」という呼び方もどうかと思うけど、菅総理と温家宝首相がたまたま同じ方向を歩いていて25分間の「立ち話」をしたって・・・。こんな発表を出来る感覚も信じられません。


しかし、最も驚くべきことは、この「立ち話」に日本側で中国語が分かる人がいなかったということ!それじゃあどうやって会話をしたかと言うと、英語通訳を交えて会談をしたといいます。

日本と中国の会話を英語通訳するって、それだけでおかしいと思いませんか。

中国側は日本語通訳がいました。つまり、相手は菅総理の発言を直接理解出来るけど、日本側は中国側の発言を相手の通訳を通した形でしか分からない。温家宝首相の発言のニュアンスや一語一句どのような言葉を使って発言したかが分からないということです。

私は理解出来ない。なぜ、中国語が堪能な外務省の職員や通訳を連れて行かなかったか。

もともと日中間で接触するつもりがなかったのか。それだとしても、万が一の為に中国語通訳を同行させるということもしない低い危機管理意識。

中国側と会って話をしたという事実だけを作ればそこで目的達成、会話の内容なんて問題ではないとでも考えているんでしょうか。

この問題は、通訳がいたかどうかという次元の問題ではありません。国家の首脳同士の言葉の重みに対する無理解と無責任、民主党が外交をいかに軽く考えているかがハッキリと出た象徴的な問題だと思います。

自民党はこの日中間の「立ち話」の詳細や一連の経緯について、菅総理に厳しく質していかなくてはいけません。