先日、緒方恵美さんの講演会に参加しました。
テーマは、「声優ーオンナとかオトコとかって、境界線に立って考えてみた」。
地元のフレンテみえ(三重県男女共同参画センター)では、毎年この時期に大きなセミナーが開催されます。
池田理代子さん、ジェーン・スーさん、井出上獏さん・・・。
どの講演会もほんとうに素晴らしかったし、つい昨日のように感じられますね
ということで、今年の講師は緒方恵美さん。
お恥ずかしながらアニメとか声優さんの世界にはまあまあうといのですが、緒方さんといえばほとんど日本中の人が知っているレベルの有名人ですね。
アニメのキャラにしても、老若男女あらゆる役をこなされているので、ほんとうに若者から年配の方まで、どこに行っても間違いなく人気者でらっしゃるそうです。
30年に渡って第一線の声優さんとして活躍される緒方さんが語る〝オンナとオトコの境界線〟のテーマ。自然にぐいぐい引き込まれる90分間でした。
若かりし頃の緒方さんは、仕事でも日常生活でもさまざまな不安を抱えていて、占い師の占いにハマっていたそうです。そして、ある占い師が語った言葉。
「あなたはとっても生きづらいし、何をやってもうまくいかないと感じている。だからこそ、今の声優という仕事をやめてはいけない。だれの気持ちも分かるあなたには、唯一の天職だと思うから」
私も若い頃からたまに占いを受けているので分かるのですが、この感覚にはときに人生を変える力がありますね。
緒方さんは、いいます。
私は若い頃から、なかなか何をやってもうまくいかなかった。
自分が何に向いているかも分からないし、ついつい相手のことを考えすぎてしまう。
でも、それは自分が“共感力”がとっても強いタイプだからだとあるとき気づいた。
声優にとって一番大事な要素は、まさに共感力。
どれだけ声がよくて、表現力があって、自己主張ができても、共感する力が人一倍強くないといけない。
だれにでも、どこまでも、本気で共感できる力
すべての人は、“境目”にいる。
これが、今回の講演のメインテーマだったと思います。
緒方さんは、NHKの「ヒューマニエンス」をみて、心から感動して、人生観が変わったといいます。
人間は男と女に分けられるけど、ほんとうはそうではなくて、みんな男でもあり、女でもある。
これがサイエンスからみた真実だと知ったとき、「自分はまさにその境目にいる」と感じたそうです。
だからこそ、少年の役をやるときは、本気で少年の自分になっている。
女性の役をやるときは、どこまでも女性の心で存在する。
演じるというより、どの自分をみせているかという違いに近い。
30年以上、一流の声優さんとして活躍する一番のバックボーン。
そして、ずっと心に残ったことば。
「人間は、自分が一番大事にしていることが最後に残る生き物」
だから、お金が一番大事な人はお金が残る。
仕事が一番な人は仕事が残る。
人間関係を大事にした人は人間関係が残る。
これはほんとうにそうだと心から頷かされました。
そして、このこととジェンダーとか人生観といったテーマは、きっと底流でつながっているのだと思います。
お互いの違いこそ価値だと考えて真剣に生きている人は、きっとそんな人の輪ができて未来への懸け橋を残すのだと思います。
質問への回答コーナーも、もはや深い人生相談の様相で、ほんとに勉強になりました。
今年も素晴らしい講演、素晴らしい場に感謝しています
ナデックゼミの収録がありました。
今回は派遣フローの18書類を徹底解説しました。
トピックで触れた医療・介護・保育の紹介業もまさに今見直しが検討されてて、ホットな話題になりました。
早いもので丸2年でひと区切り。
次回から装いもあらたに2クールになります
今日も少し話しましたが、これからは法律実務に加えて、経営理念や東洋哲学的なアプローチも盛り込みまたいと思います。
なにげに20年以上実務をやっていますから、すこしずつ知識や処方箋の一辺倒から、職場の人間関係やキャリアの本質もリアルに問えるように頑張っていきたいと思います。
まずは、自分がやれることから・・・