今年は春が早そうですね
3連休は満開の梅を見に行こうとして、あまりの大渋滞に断念しましたが、例年よりもかなり早いそう。
今週は冬の寒さのようですが、日中はもう春の日差しがまぶしいですし、春本番もそこまで来ていますね。
やるべきことも多くて気持ち焦りますが、出会いとスタートの春に素直に向き合っていきたいと思います
本日2月26日(月・大安)は、私の13冊目の本の発売日です
タイトルは、『ジェンダーフリーの生き方・働き方ガイドブック』。
社労士の鎌倉美智子さん(みっちゃん)と、講演家の寺田智輝さん(ともき)との共著です。
今まで派遣法とか働き方改革の本を書いてきた私としては、初のジェンダー・ダイバーシティ分野の本になります
そもそもこの本を書くことになったきっかけ。
同じ社労士のみっちゃんから声をかけてもらって、大阪でともきも交えて会食したのが発端です。
大阪のきれいな夜景をみながら、おいしい中華とシャンパンをいただきながら、「このメンバーで本を書かない?」と呼びかけたのがご縁。
初対面の人と会食をするのに、企画書の原型みたいなのをカバンに入れていく私もどうかと思うのですが、それでまったく意気投合して、「書こう!書こう!」となる2人も超ポジティブ。
前からジェンダーのテーマにするどい問題意識をお持ちの2人というのは聞いていたので、大胆かつ大真面目に呼びかけたわけですが、それが本当に素晴らしいご縁になりました
ふつう、はじめて会った人とすぐに共著という話になることじたい、めずらしいと思いますが、みんなの行動力と出版社さんとのありがたいご縁もあって、流れるように企画がまとまりました。
このあとの執筆ではなかなか苦しむことになるのですが、お互いに励まし合ったり、補い合ったりしながら、1年半くらいの期間をかけてようやく形になりました。
つい先日、事務所に見本が届いて、恒例の記念撮影をしたのですが、やっぱりこの経験は何回か経験しても格別なものです。
とくに、今回の共著は3人のさまざまな思いとドラマがしっかりと詰まっているので、著者としても言葉にできない喜びがあります
ジェンダー本というと、きっとLGBTQのための本ではないか、あるいはその支援について書かれたものでは?と思う人が多いと思います。
今回の本は、もちろんそうした視点も盛り込んでいますが、本としてはもっと広いテーマを扱っています。
みっちゃんの第1章は、女性社労士・採用定着士の立場から、実体験に基づくリアルなジェンダー目線の採用と定着について書かれています。
私が書いた第2章は、最近の時事や動向も踏まえながら、女性活躍推進のみならず男性学の視点も盛り込んで、ジェンダーと働き方の今と今後に触れています。
ともきの第3章は、女性から男性へと転換した自身の苦悩と喜びの半生を赤裸々に描きつつ、講演家として全国を飛び回る姿を打ち出しています。
そして第4章は、この3人によるフリーディスカッション。
大袈裟ではなく、今までにない切り口と書きぶりの本ですし、さまざまな立場の方に手に取っていただきたい一冊になっています
参考までに、目次の全文を、以下にあげておきます↓
第1章 ジェンダーフリーの採用定着
01 ジェンダーフリーとジェンダー・ギャップ
え…ジェンダー本を執筆?
世界最下位レベルのジェンダー・ギャップ指数
ここまで違う平均給与:男性vs女性
ジェンダーフリーな生き方って、魂が〇む生き方だ
02 マイノリティの採用が企業を活性化する
「LGBTQ」なんて分類すらなくなるといい
日本人は、LGBTQをどう見ているのか?
03 人口減少時代の採用とジェンダー
深刻な人口減少時代
ガラガラガッシャンと根本的に価値観と仕組みを
変えられたなら~不真面目が日本を救う~
未来予測
採用市況の過去・現在・未来
円安が採用市況に与える影響と採用戦略
採用難時代の採用成功法則
最後の切り札「本気の教育」
04 採用定着にうまくいく会社・いかない会社
「男女間賃金格差に係る情報開示の義務付け」が採用定着に与えるインパクト
LGBTQもその他も求人は、「キーワード」で勝負!
採用難時代に誰もが働きやすい会社をつくるには
LGBTQ当事者の困りごと
採用定着がうまくいく会社~100年企業の目指す世界~
最後に
第2章 「男らしさ」「女らしさ」を超えた人事戦略
01 いま中小企業の労務管理の現場で起こっていること
採用難と権利意識の高まりが労使関係を変えた
「Z世代は理解できない」では済まされない
コロナ禍が場所、時間、ジェンダーのあり方を変えた
ハラスメント対策が重要な経営テーマになる
LGBT理解推進法について
トランスジェンダーのトイレ使用をめぐる最高裁判決
02 ジェンダーギャップの中での“男の生きづらさ”
ジェンダーギャップ後進国日本の女性の苦悩
女性活躍推進の中で取り残される女性と男性
男性学の視点からみた“男の生きづらさ”
実録・男性固有の問題が労務問題に発展する
男性の育児休業と「役割意識」の歴史
03 「男らしさ」「女らしさ」のアップデートが必要な時代
明治~戦後に培われた男女役割が終焉した
社会保障・税の仕組みが勤労意欲を削ぐ時代
「年収の壁」問題について
ダブルインカムを後押しする企業が活性化する
「男らしさ」「女らしさ」を排除した子育てが働き方を変える
04 ジェンダーフリーへの取り組みが明るい未来を引き寄せる
ドレスコードの変革が多様性を実現する
ジェンダーフリーの服装で出社する社員への対応
ジェンダー視点からのハラスメント対策の事例
「マジョリティの中のマイノリティ」に光を当てる人事施策
マイノリティの活躍が多様性への架け橋になる
第3章 知ることは愛のはじまり
01 私の願い「自分らしく生きたい」
アレがない!ち○
あだ名は『おとこおんな』と呼ばれた小学生時代
孤独な悩みを抱える日々
なりたくなかった「女子校生」の葛藤
勇気の告白・孤独から解き放たれる
先生の言葉で心が崩壊する
明日が来ることへの恐怖に襲われる
02 愛によって見えたもの「生きていていいんだ…」
家族の愛を知って、愛の温もりを感じた日
カラダとココロの痛みと喜び
全ての過去が輝きに変わる
消したいトラウマを克服する
1ミリも思い描かなかった夢にも思わない人生
03 生きる喜び「今幸せですか?」
多様性の本質、一人ひとりの個性が紡ぐ社会
自分らしく堂々と生きていい
知っているあなたの存在が救いになる
カミングアウトの背後にある勇気と苦悩
04 笑顔が生まれる優しい社会
「個性が輝き、職場が輝く」
多様な視点、一つの世界
アンコンシャスバイアス、誰もが持っている無意識の思い込み
笑顔と幸せをもたらす、人生の本質
みんな違ってそれ“が”いい
愛と共感が広がり、社会に優しい風を
第4章 ジェンダーを超えた働き方が日本を変える ~著者3人のディスカッション~
3人の自己紹介と各章のポイント
みっちゃん(鎌倉美智子)への質問
ひろりん(小岩広宣)への質問
ともき(寺田智輝)への質問
3人のフリーディスカッション
気になる人は、ぜひ一度お手に取ってみてください
なお、労働新聞社さんの以下のサイトでは、本の冒頭部分が「お試し読み」していただくことができます↓
あらためて、ご縁に感謝。
そして、つぎなる仕事も執筆もめじろ押しなので、しっかり整理して取り組んでいきたいと思います