秋深まって冬に向かう季節ですが、登壇ラッシュの一週間でした。

コロナが落ち着いてリアルセミナーも復活してきていますが、今年は自社セミナーは開催していなかったこともあり、登壇の機会そのものは例年よりも抑え気味だったと思います。

そんな中、ここ一週間はバタバタとセミナーが続きました。

昨年あたりから、従来の人材派遣とか労働法改正に加えて、ジェンダーとかハラスメントとかダイバーシティの分野を始めつつあるので、その方面のご依頼が増えつつあることもあります。

隔月でこのところずっと収録してきている「ナデックゼミ」も含めて、貴重なご縁の数々に感謝です。
 

 

 

 

まずは、2DAYS'の「ハラスメント防止研修」。

こちらはリアル開催でしたが、三重と福岡を中心に全国展開される企業様の幹部・管理職のみなさんに向けて、ハラスメント防止の基本とケーススタディ、そしてジェンダー視点のテーマについてお話ししました。

2日間を通じて、幹部・管理職のみなさんと円卓に近いかたちで登壇しましたが、両日ともにすべて参加者のみなさんから発言があり、とても活発な雰囲気の中で双方向型の研修になったと思います。

リアルの研修の醍醐味は、やっぱりオンライン型には絶対にない魅力だとあらためて感じました。

2日間とはいえ、同じ企業様の同じ会議室で同じ時間帯にお話しすると、お互いにぐっと距離が縮まって一体感とか親近感も湧いてきますね。

また、続編の機会もありそうですので、さらにブラッシュアップしていきたいと思います。



続いて、全国各地で教育事業を展開される一部上場企業様でのオンライン研修。

こちらは私が最近ダイバシティやジェンダーの分野に取り組んでいると知った同業の先生からのご紹介でしたが、企業様の取り組みとしてダイバーシティウィークを実施されるということで、その中の研修のひとつを私が担当しました。

内容としては、「アンコンシャスバイアス研修」でしたが、アンコンについては内閣府が力を入れて発信や啓蒙をしていることから、企業の人事分野ではとても有名になってきていますが、いざさまざまな場でその存在や認識を聞いてみると、まだまだ現場への浸透はこれからだと感じさせられます。

当日は、なんと8つものワークを折り込んで、ZOOMのチャット機能を用いて参加者のみなさんから随時、意見や感想を出し合っていただきましたが、本当にたくさんのコメントをいただくことで活発な研修会となり、私自身もあらためて山のような気づきと学びをいただきました。

数か月前から複数の担当者の方と何度もZOOMで打ち合わせを重ね、当日も一時間前からスタンバイしてリハーサル的な準備を行ったこともあり、有意義な研修会になったことに感謝しています。

 

 

 

そして、恒例の「ナデックゼミ」。
 

今回のテーマは「請負」でした。


最新トピックのあと、請負の基本、区分基準、疑義応答集、職安法施行規則、みなし制度、アジャイル型、ケーススタディ、ガイドラインについて取り上げましたが、このような流れでお話しすると、あらためて「古くて新しいテーマ」だと痛感します。

請負の本当の定義についてかなり時間を割いて説明し、3つほどリアルなケーススタディへの対処法について考え、また「みなし制度」の最新裁判例などについて解説しましたが、いずれもこれからますます社労士が頼られる分野だと思います。
 

今まで人材派遣のさまざまなテーマを一巡してきましたが、そろそろひと段落どころかまた新しいテーマが出てきて、もう少しこのシリーズは続いていきそうです。

ありがたいことに、今でも「派遣の小岩さん」、「派遣のナデックさん」とお声がけいただくことが本当に多いですが、ある意味ニッチ分野の専門家であることに誇りを持って、頑張っていきたいと思います。

 

 


 

この間、地元鈴鹿商工会議所主催の「すずか創業塾」への登壇もありました。

こちらはメンバーの岡本社労士に登壇を譲りましたが、当日は弊社山野も同行してサポートしてくれて、とても実りのあるセミナーになったようです。

創業時に求められる社会保険、労働保険の手続き、人材採用時に求められる労働法の基礎知識、関係する助成金制度などについて解説を行いましたが、いずれのテーマも起業時だからこそ、やはり「基本の基本」が最重要だと思います。

 

市内の創業者、準備中の方々が多数参加され、終了後は活発なご質問もありましたが、地元のみなさんのお役に少しでも立っていましたら幸せです。



ということで、登壇ラッシュの一週間がひとまず終わりました。

ここからはいよいよ年の瀬の繁忙期に突入しますが、同時に「書き物のラッシュ」にもなりそうです。

急に寒くなってきましたので、健康第一で来年に向けて充実した仕事に取り組んでいきたいものです。