三重県鈴鹿市の特定社会保険労務士＆行政書士・小岩広宣です。
昨日から仕事始めだったという会社が多いと思います。私もいろいろな方と会お会いし、また電話でお話ししていますが、みなさん本当にお忙しそうですね。
ありがたいことに弊社もメンバー全員が健康でモチベーション高く仕事に向き合い、とても元気に顧問先様・関与先様の業務に取り組んでいます。
さらに年初から顧問契約のほか、就業規則や会社設立、新規の許認可などのお仕事をいただいていることは、本当に幸せなことだと思います
ところで仕事始めには、いつもより改まった朝礼やミーティングを行う会社も多いと思います。そういった場で、どんな話しをしていますか？
私は過去のブログ記事を見ていただいても分かりますように、例年は毎年のように、「ふろしきを広げよう！」という話しをしてきました。
ところが、今年はその話しはやめました。。理由は、もう昨年から随分と「ふろしき」を広げる仕事を始めてしまっているからです。
その代わりに私がメンバーに語ったのは、「もっともっと、自己客観視をする年にしよう！」です。
「自己客観視」というのは、いうまでもなく自分たちを外部の客観的な目線で見よう！ということですが、これは簡単なことのようで、そうでもないのです。
「いや、自分はしっかり客観視しているよ！」という人は、失礼ですが、その状態を具体的にビジュアル化してみてください
そして、それを本当の外部の第三者に客観的に見てもらってみてください。「これって、本当に客観的？」。
私自身も含めて、人間には必ずエゴがあり、個人差もありますが必ず自己愛があります。
もとより、自分たち自身を客観的に見ることなんて、究極的には不可能に近い。
だから、年初にはつとめて意識的に、社長みずからがこれを実践していく必要があるのです。
ちなみに、決算書とか試算表とか、営業数値とか人事評価とか、そういった「数字」は必ずしも自己客観視した結果ではありません。
「人は見た目が９割」。しょせん他人目線では、生身の数字よりも見た目だったり、情緒的な側面が大事なのです
内々のことで恐縮ですが、昨年の忘年会であるスタッフが私に興味ぶかいことをいってくれました。
「所長は子どもの頃から、人見知りで友達も少なく人前で話せないような人だったから、それが逆にいろんな立場に感情移入できる人になったというけど、その話しをもっと聞かせて・・・」。
自分のことを美談する趣味はまったくありませんが、これはけっこう本当なのです。
まあ、人見知りだの、友達ができないだの、人前に出れないというのは、だらしない人でこそあれ、美談ではないでしょうが
とにかく、幼い頃はコミュニケーションが取れなくて、ほとんど何も話せなくて、声を聞いたことのないクラスメイトもいました。
まったくもって、誇れるものは何もないですね
あるとき学校の先生には、こういわれました。
「あなたは将来、お年寄りとか、身体の不自由な方のお世話をする仕事とかが向いているかもね。人見知りがひどいけど、根はやさしいからね」。
今でもしっかり覚えています。
自慢するわけではないですが、どんなに辛い状況の人でも、たいていの立場の人の気持ちは理解できるし、感情移入できます。
ほとんど話せない、少年期の自閉症とはいえ人間が言語を失うというのは、それほど大きなことなのです。
私自身もとても辛い出来事も多かったですが、間違いなく今の仕事に生きていますし、自分が生かせていると思います
「自己客観視」と簡単にいいますが、世の中は、妬みや、やっかみや、誤解や、偏見が錯綜しており、容易に理解できるものではありません。
どんなに立派な努力や成果も、ご病気の方や、子どもが授からない方や、たまたま人生の底にいらっしゃる方には、別に見えるのです。
「出る杭は、もっと出ろ！」という考え方もありますが、そのためには謙虚な自分が基盤になければいずれ崩壊するものでしょう。
年初くらいは、襟を正して「自己客観視」につとめたいもの。
ありのままの自分をさらけ出して、本気で仕事をしていきたいと思います
年初こそ「自己客観視」しよう！
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