ちょっと、風邪をひいたかな?
このところ、毎日頭痛がするなぁ・・・。
何となく、身体が重いなぁ・・・。
というとき、あなたなら、どうしますか?
病は気から! 気合いを入れて、気力で乗り切ろう!
というようなタイプの人と、
いや、大事な身体なんだから、ちょっと病院に行って、診てもらおう!
というタイプの人に分かれます。
優秀な経営者は、どっちのタイプだと思いますか?
(社長なんだから、もちろん前者かな・・・)。
私なりの解答は、後者です。
社長は、身体が資本です。代わりは誰もいません。
社長が抜けたら、業務が滞るだけでなく、組織の士気にも関わります。
意外に思うかもしれませんが、偉大な経営者の中には、
病は気から! 気力で乗り切ろう! というタイプの人は、
ほとんど存在しないものです。
寝る間も惜しんで仕事に熱中しているように見える経営者でも、
体調管理とメンタル面のコントロールだけは、万全を期しています。
一旦馬力や気合いだけで成果を残せるほど、経営は甘くありません。
優秀な経営者になればなるほど、戦闘より戦術、戦術より戦略を重視します。
要は、将来を見据えた長期的なビジョンを持っているということです。
ある経営者の方は、少しでも体調が悪くなるとすぐに病院に行くといいます。
そして、風邪をひいたときは、とにかく大事をとって1日で直すそうです。
ひとときも休んでいる暇はない。だから、1日でなおす。というわけです。
また、別の経営者の方は、トップセールスマンだった若かりし頃、
メンタル的に悩みを抱えてしまったときやスランプに陥ったときは、
みんなが働く日中は、いっさい仕事をしない日にしたそうです。
一見するとサボっているようですが、そうではありません。
自らメリハリをつけることで、自分にプレッシャーを与えていたのです。
朝起きて会社に行って、夕方まで一生懸命に働く。
サラリーマンにとっては、これが当たり前の時間の流れですが、
経営者にとっては、これ自体は、あまり意味のない価値観です。
毎朝会社に行くこと自体、真面目に業務に向き合うこと自体、
経営者にとっては、さほど大きな意味はないのです。
それよりも、研ぎ澄ますこと、進歩すること、運をつかむことです。
体調管理、そして仕事のメリハリ。
これは、すべての人にとって大切なエッセンスですが、
経営者にとっては、格別の意味がありますね。
よりよい経営者になって、よりよい会社にしたければ、
体調不良を感じたときは、すぐに病院に行こう。
リスクは芽のうちに摘み取るのが、経営の鉄則ですね