「写真には必ず“真実”が写る」を信じる放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)が医師免許も持っていたことが1話のラストで明らかになりましたね!
それにも関わらず放射線技師を仕事として選んだその理由は、幼い頃に甘春杏(本田翼)と交わした約束にありました。
医者になると決めていた杏が「病気を見つけるにはカメラマンが必要だから世界一のカメラマンになって私を助けて」
それが唯織の決意となったのです。
しかし、約束どおりに放射線技師となって甘春総合病院にやってきた唯織でしたが、杏は自分を全く憶えていません。
ドラマ「ラジエーションハウス」2話では窪田正孝対本田翼の診断3回戦があります。
横幕智裕さんの原作漫画「ラジエーションハウス」ヒルダとマキシマムから結末をネタバレします。
ドラマ「ラジエーションハウス」2話原作結末ネタバレ!
1話で杏が主張したリスクがある造影剤による患部の投影を、唯織が“位相画像”を使って病原を突き止めて危険を回避したことで、唯織は周囲から認められることになります。
しかし、唯織は杏からだけは依然として“ヘンタイ野郎“と思われているのです。
検査室でこんな事件がありました。
乳がんの検診にやってきた葉山今日子(内山理奈)のマンモグラフィーの撮影を新人の広瀬と五十嵐唯織が担当することになりました。
その日は各臨床医から放射線科への撮影依頼が多くてベテランがいなかったのです。
ところが、マンモグラフィーの前に立った葉山今日子(内山理奈)の乳房を一目見て、唯織は「触診をさせてください」と操作室から飛び出してきたのです。
これには葉山今日子に検査の手順を説明していた広瀬も驚き、
「技師には医療行為は出来ないでしょ!」と怒って唯織を止めます。
葉山今日子も
「私は婦人雑誌の編集者です。こんな病院は許せません!」と腕で胸を押さえて泣き叫ぶ始末。
そこへ杏がマンモグラフィー検査室に入ってきて葉山今日子をなだめて、
「2度とマンモグラフィーに近づくことは許しません!出禁です!」と唯織に宣告します。
しかし、唯織はこの時すでに葉山今日子の乳の“極めて希な異変“に気が付いていたのです。
それを触診によって確かめようとした唯織。
けれど、この小さな事件が葉山今日子を苦悩のどん底から救うキッカケになってゆくのです。
ここでマンモグラフィーについて補足しておきますね。
マンモグラフィーは、X線と微弱な放射線とを使って乳がんを早期に発見する検査装置です。
しかし、検査は乳をガラスの検査台に強く押し付けて平たい状態にしなければ乳房の奥に潜んでいるがん細胞を見逃してしまう事があります。
そのため、両乳をMLO(内外斜位方向 )とCC(頭尾方向)から合計4回撮影します。
撮影される女性には負担がかかり失敗する可能性がある検査です。
さて、唯織が追い出されたマンモグラフィー室では葉山今日子の検査は続けられて、広瀬が撮った写真からかなり大きいスピキュラ(棘状のしこり)が見つかりました。
杏は葉山今日子が悪性の腫瘍(がん)の恐れがあると診断し超音波検査をすることに決めます。
杏から説明を聞いて、更に検査の必要があると知った葉山今日子。
家で待っていた夫に検査結果を聞かれて、
「悪性腫瘍だったらしいの。しこりが大きくて手遅れになるかも知れない きっと末期の乳がんよ」と志朗の胸に泣き崩れてしまいます。
「乳がんは治療すれば助かることが多いんだ。 大丈夫だよ」と夫は葉山今日子真貴を慰めますが心配で仕方ないのは自分の方です。
実は夫は知っていたのです。
乳がんは専門医が少なくて早期に発見できても実際に治療が受けられるまでには何ヶ月も待たなければならないこと。
待っているうちに乳がんが進行し手遅れになったり、不安で患者の心が破綻し自殺してしまうこともあること。
葉山今日子と夫は幼い時から一緒にゲームをして遊ぶ仲良しでした。
気の弱い夫にとって葉山今日子は唯一心を通わせることの出来る親友だったのです。
成長して夫は体格の良さを生かして柔道部に入り実力を発揮しますが、仲間からイジメを受け退部してしまいます。
社会人になって営業の仕事に就いても他人から攻撃されることが多く、心の拠り所はゲームの世界だけでした。
そんな夫が対戦ゲームの仮想空間で出会ったのが葉山今日子。
自分はゲームの世界で活躍し志朗は自信を取り戻すことが出来たのです。
そんなある日、2人はリアルの世界で会うことになりました。
約束の場所で待っていたのは、なんと!あの葉山今日子だったのです。
それ以来、夫は葉山今日子を生涯離れることの出来ない相手と思い続け、勇気を出してプロポーズし結婚することができたのです。
甘春総合病院で真貴の通院に付き添ってベンチで待つ夫から、この2人の結婚までの馴れ初めを聞いた唯織は、葉山今日子をどうしても助けたいと決心します。
それは、自分と杏の幼い頃を思い出したからでもあります。
「自分が守るべき運命の人っているに違いない!」
唯織は、もういちどマンモグラフィー検査をして撮影した写真から本当の病気を読み取ろうとします。
それは杏の悪性腫瘍という診断結果が、以前に自分が葉山今日子を触診しようとした時の感覚と微妙に違っていたからです。
「右の乳房に2センチを越えるスピキュラがありギザギザのしこりもありますが……….」
唯織はここで、しっかり写真を見つめ直して
「腫瘍のコアに乳がんのように濃度みられず石灰化もしてないので、RSL(線維化が主体の病変)で、悪性の腫瘍ではありません」
自信を持って唯織が下した診断に、ヒルダとマキシマムは再び笑顔を取り戻し帰って行きました。
後から再検査の時のマンモグラフィー画像と唯織の所見を読んだ杏は、自分の診断が間違っていたことを認めざるを得ませんでした。
しかしその後も、唯織にはマンモグラフィー検査室への出禁解除は杏からされていません。
まとめ
最近は原作と大幅に順序を変えたり、オリジナルを混ぜたりしてまるっきり違う脚本になっている場合もありますので、その場合は許してください。
それにしても、マンモグラフィー検査の映像早くみたいですね~!
↑
こういうこと書いてるとSNS出禁になるのでもう止めます(笑)。