”怪我”牀六尺(37) | Side Steps' Today

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さて、二度目の手術の日です。外来で手術の受付をし、日帰り手術用の手術室に案内されます。麻酔は局部麻酔で右腕のみ。これは入院不要で手軽でいいのですが、あまり見たくない、聞きたくない、匂いたくない、感じたくないことも全て露わになるというものです。ベットに仰向けになり、衝立(ついたて)の向こうに右腕のみを差し出します。この衝立のために手術の状況を直接肉眼でみることはできません。右腕を念入りにイソジンと思しき薬品で消毒した後に麻酔をします。即効性のある麻酔のようですぐに感覚はなくなりますので手術部分はまったく痛くないのですが、ピンが刺さっている患部を固定するために助手が両腕を使ってこちらの右腕を押さえつけるのが痛い!完全にプロレスでいう関節技で、それには麻酔は効かないだろ!という状態です。整形外科医なら関節の曲がらない方向は熟知しているはずですが、完全に右腕に関節技をキメられた状態が続きます。L字型のピンが骨に刺さっているのをおそらくペンチで引っ張り抜く(←直接見えない)のですが、なかなか抜けないようでペンチがピンを掴んでは外れてしまうときに出る「ペン」「ペン」という空振り音が続きます。