
俵山温泉(山口県長門市)
長門湯本からさらに一山入った古い温泉郷。ここは湯量の関係もあってか、ほぼすべての宿が温泉街の中にある2つの共同湯を使用するため、宿独自の内湯を持たないというスタイル。このせいもあって、小さな古風なる温泉宿が車一台やっと通れる道の両側にあるというまさに湯治場の雰囲気を十分に残している。湯量が豊富で、どの宿も内湯を持つということもなれば、大きな近代的鉄筋旅館宿等の進出もあり、この風情は残っていなかったことと容易に想像。一部には廃業をしている宿も見受けられるが、この温泉以外はなにも無いと言っていい温泉場が現代まで続いているということは相応のニーズがあるということなのだろうが、そのニーズはご老人にあるようで、年配比率が異様に高い。町の共同湯は「町の湯」と「白猿の湯」の2つなのだが、後者は近代的な温浴施設でかなり興ざめなるも、「町の湯」は地元・湯治客を多く集めて活況。その中でも今夜の宿に選択したのはこの俵山温泉で唯一源泉内湯を持つ旅館。これがまた素晴らしいパフォーマンスなのだが、この湯に入れば町の湯さえ必要ないとのことで専らこちらに入浴。源泉温度(37.7℃)が低いことから加温しているようだが、この湯屋の対岸に源泉があるとのことで鮮度は十分。アルカリ性単純硫黄泉。