
【秋の宮温泉(秋田)】
秋田の最南部、山形との県境も近い場所にある温泉。有名なる建築家の建てた温泉ホテルがあると聞いて訪問したが、たしかに外見は旧帝国ホテルがちょっと寂れたような雰囲気でなかなかの建物。有名な建築家(白井○○)の設計であって、建築家の学生が見学を兼ねて泊まりにくるというが、ホテルタイプのわりには温泉地にあるということで、浴場もなかなか充実。内湯はひょうたんタイプのなかなかモダンな作りになっており、浴場も細部をみれば、さらになかなかモダンなる箇所を発見するが、露天に関しては、川側に突き出したバルコニーに木桶タイプと釜タイプ2つが設置されており、やや奇抜感ありでこれはソロ用と思料。早速バルコニー最先端にある木桶に入浴するが、川に面しては柵もなく、ちょっとした恐怖。さらに浴槽も深度1メートル程度と深く、つねに豊富な湯量で満たされている。ここに入ってザバーとやるのはこれまた壮快であるが、泉質は無色透明な中に茶色の湯の華が混じるという具合で温度もやや熱めながら快適。この木桶に入っていると、何かの拍子で木桶ごと川に転落(ちなみに川面までの高度は結構ある)してしまうのではないか、という恐怖感もこれまたあるが、そのような最期は是非避けたい、と早々に退散。一方の釜タイプは浴槽内壁自体がザラついており、あまりよい感触ではなく、こちらも早々に退散。結果としてよかったのは一番平凡なる大浴槽だったが、足をのばして入浴できるという利点を実感。入浴後に館内を見て回ったが、館内設備もそうだが、一層感じるのは周囲の草木の手入れや処理にまで人の手が回っていないようで、立派な建築を誇る一方でメンテが後手に回っているとの印象で勿体ないか。やりようでは第二の上高地帝国ホテルになれる?