
Scott Henderson 「LIVE」
スコヘンの2004年付近のライブ盤でしかも2枚組。面子はスコヘン以外は寡聞にて知らないが、ギター、ベース、そしてドラムスのトリオながらもドラムがボーカルをとるというなんだか変則的なバンド。勿論、スコヘンのギターはブリブリ弾きまくりだが、それ以上に感嘆なのはドラム。結構複雑なドラムを叩きつつ、歌を歌うというのが兎に角スゴイ。ドラムでは手足が4本バラバラに動いているが、さらに口まで独立しているというのは個人的には殆ど「曲芸」の域であり、最初はドラムが歌っているとは全く思わない程に歌も巧い。アフロヘアーで昔のチックコリア=エレクトリックバンドにいた当時のことや、ジェフ=バーリンのバンド(と言っていいだろう)プレイヤーズでのスコヘンを見て、そういうギタリストと思っている人、さらにはその後の変態バンド「トライバルテック」(最終作”Rocket Science”は「奇作」にて、かなりに最高)からは「最近のスコヘンはブルースに行ってしまって...」というネガティブな意見も聞くが、確かにブルース感はありながらも結構変則的で面白いもので、それもそのはず、ロバート=ジョンソンのようなブルースを1アルバム2枚組フルにやられたらそれはそれで飽きてしまうが、本アルバムはそうでないところがこれを示しているだろう。なんといっても聞き所はスコヘンのギターだが、まずトーンが素晴らしい。個人的にはDisc2の”DOG PARTY”でのコーラスをかけたディストーションを聴いた瞬間にあまりのカッコ良さに失禁しそうに....(下品ですみません)。しかし、かなり内容的に濃すぎて、2枚を連続で聴き通したことはなし。ちょっとこの歳ともなると、ちょっとは癒し系の曲もないと通読ならぬ”通聴”はかなりキツいか。