最近の練習CD | Side Steps' Today

Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today


Graham Central Station「Release Yourself」
邦題では「魂の解放」とかなっております。GCSのこのアルバムは多くのベーシストが”もっとも影響を受けた一枚”とかに挙げているけれど、それほど大仰でなくとも、かなり素晴らしい内容であります。ベーシストが影響を受けるだけに、ベースのラリーグラハムがフィーチャーされているので、よくこの手のベーシストアルバムにありがちな”器楽的”であるリスクも想像し得ますが、この作品に限ってはそれが全くなく、非常に音楽的。1曲も捨て曲がなく、アルバムの完成度としても非常に高いものです。74年の作品なのですが、ベースが弾いている内容は現代でも全く通用しそうな内容で親指アップダウンを多様したものであり、ラリーグラハムがその始祖とも言われるチョッパー奏法は、本当にここに根付いているのだと崇高なるものを聴く想いであります(一部に始祖はルイス・ジョンソンであるとする見方のあるようですが、ともかく、この二人らへんが源泉でしょう)。クラシカルな黒人音楽と、それと切れない縁の教会音楽、ファンクとの融合、加えて、最終曲”Today”のイントロのチェンバロなんかはプログレという感もあり、その意味では(あまり僕の好きな言葉でありませんが)”フュージョン”なのです。聴いて損の無い、内容であります。