特急はつかりが10月16日に復活運転するという発表が先日ありました。


昨年の3月20日にもありましたが、今回は普段旅客列車が走らない宮城野貨物線を走るとの事。


となると、仙台駅は素通りになりますが・・・。やっぱり特急はつかりと聞くとワクワクします。


今回私は乗る事はないでしょうが、過去に何度か乗りました。それはまだ東北新幹線開業前、まだ幼稚園にも入らない頃の、今も忘れられない記憶・・・。


記憶にない頃に何回か乗っているようですが、私の記憶で最も古い記憶は5歳の夏。母親の実家に帰省する際、父親が夕方会社から帰宅するとすぐ福島駅に。福島駅に到着した583系電車の姿はまだ5歳だった私の瞼に今も焼き付いたまま。好きな色が青だったこともありますが、その姿は子供心にものすごくカッコよくて・・・。


両親と妹達と乗った特急はつかりは夜の東北路を北に向かってひた走る。車内は帰省客でごった返す中、私達は指定席だったためか席を確保して家族でボックス席に。父親からこの車両は寝台列車にもなることを聞かされたのもこの時でした。このボックス席がまさか3段ベッドのなる、幼き私は一気に583系の虜になってしまったのでした。 


この次の年から、我が家の帰省は新幹線になりました。そして、私は徐々に他の事に興味を持ち、一時鉄道好きだったことを忘れてしまうのでした。


その特急はつかりは東北新幹線開業で盛岡以北に追いやられ、新幹線八戸開業で廃止されてしまいました。



私が再び鉄道に興味を持ち、デジカメを買って鉄道撮影を始めた3年前、その583系電車が仙台に配属されていることを知りました。私は鉄道ダイヤ情報なる本を片手に583系電車を追い始めました。


二十数年前に一番好きだった583系との久々の再会。あの時と同じ国鉄色で当時の風格を失っていませんでした。おなじみの国鉄特急の塗り分けで唯一青を纏った583系は私にとって今も絶対的な存在であり続けています。


仙台所属であり撮影機会には恵まれてはいるものの、いつも気合いが入る被写体です。




コイウタのコイウタ綴り



昨年3月のはつかりです。もう何度も撮ってきた583系ですが、憧れのはつかりのヘッドマークを見て感無量でした。まぁ、シールを貼ったヘッドマークでしたが・・・。今は手放してしまったEOS20Dで撮影。




コイウタのコイウタ綴り


昨年暮れの団体臨時列車クリスマススノートレイン裏磐梯。元々青森所属だった仙台の583系は厳しい東北の風雪と闘ってきました。雪景色の中を走る583系はそんな歴史を物語っているようです。



コイウタのコイウタ綴り




今年1月の団体臨時列車ゲレンデ蔵王。仙山線作並の名撮影地で。背景の山は鎌倉山と言いますが通称ゴリラ山。ここは2週連続で撮影。降り続く雪で絶望感の中、天候回復を信じ待ち続け通過前に奇跡的に雪が止み晴れ間が・・・。ものすごい強風が吹き荒れる中、その風が雲を流してくれたのか奇跡の青空でした。\(^o^)/



コイウタのコイウタ綴り




冬の磐越西線のあいづライナー代走。この日は雲一つない青空。冬はなかなか雲から顔を出してくれない磐梯山がこんなにクッキリと。(^-^)



コイウタのコイウタ綴り


夏は草ボウボウで撮れない場所ですが、冬ならきれいに撮れます。雪中撮影は寒さとの戦いですが、雪は汚いものをきれいに消してくれて、さらに雪の照り返しで露出を補ってくれます。(^^ゞ



コイウタのコイウタ綴り




今年夏の磐越西線で。快速あいづライナーは繁忙期に喜多方まで延長運転されますが、その時に583系が代走に入るのは珍しいです。これはその喜多方と会津若松の間での撮影。猛暑の中の撮影でしたが、青空と入道雲が夏を演出してくれ、記憶に残る撮影になりました。(^-^)




この583系電車、近いうち仙台から別の地区への転属、または引退が囁かれています。いろんな噂が飛び交っていてますが、そう長くないのは確かなようです。今の我々にできることは今のうちできるだけ記録し続けることだけです。私はこれがもう最後かもという気持ちで撮り続けています。



583系が記憶の中に走り去ってしまうその日まで・・・。