10月16日は待ちに待った583系特急はつかりのリバイバルの日。
その前日、15日は下準備の日。しかし、日にちを間違えた新潟の仲間が1日早く来てしまうアクシデント。
現場を確認して、線路脇の草をガーデニング。準備は整った、あとは明朝一番乗りを果たすだけ。
翌朝、仲間が起きない。出発の時刻になっても起きない。(--〆)
置いていってもいいのだが仕方ない、起こす。
もう現地に着いていなければならない時刻に出発。現地では朝3時からウチの弟子が待機していた。
「近場の奴ほど来るのが遅い」おいおい、俺は3時半には起きているぞ!。(-_-メ)
何はともあれ、無事1番乗りを果たせ一安心。さて、これから列車通過予定の13時半まで9時間、ずっと外で待つ。朝は意外と寒い。
車に戻って寝ようと思ったら新潟の仲間がもう既に就寝中。薄着で来て、ウチの弟子から上着を借りてフードまでスッポリ被ってミノムシ状態。以後、2日間に渡ってミノムシと呼ばれることに・・・。(^^ゞ
陽が昇り、そろそろ北斗星通過の時刻、せっかく新潟から来たのだから撮ったらと言ってもミノムシは反応せず。
仕方ない、放って置く。(-_-メ)
ぼちぼち人が集まってきた。意外と地元鉄ばかり。この場所は東北線では数少ない午後の下り列車を順光で撮れるポイント、架線柱もトラロープもなく理想的。しかし、意外と出足が鈍い。
午前11時過ぎ、東京の友人が到着。ようこそ、場所は確保しておきましたよ。これで全員集合、あとは列車を待つだけ。
朝から晴れの予報が、意外と空模様が安定しない。晴れないとこの場所に来た意味なし。既にこの場所はほぼ定員に達し、逆光側にも同業者がかなり集まってきました。晴れればこちらが勝ち組、曇ればあちらが勝ち組、お天道様とのにらめっこが始まりました。
通過予定8分前、空を見上げるとぽっかり青空が出てました。あと10分は持ちそう、頼む、早く来てくれ!。
なんとか日が当ってくれました。前回の運転時は絵幕でしたが、今回は青森方先頭は文字幕、上野方は絵幕。
しかし、シールで再現しているためなんかわざとらしいというか、文字の色が違う。(+o+)
なので、文字の色を少しいじってみました。
翌日、青森から仙台に回送されるのを狙って、宮城県北部を目指しました。前回の運転時ははつかりのシールを貼ったまま回送されたので、それに賭けます。
天気予報は晴れ、期待は高まります。
そして、2日目はつくばから2人の仲間が合流、計6名での撮影です。
朝4時前、宮城県品井沼付近に到着。ほどなくつくば組、仙台の弟子が到着。
現地はまだ真っ暗、陽が昇るまで暫し待機。しかし、車の中では既にミノムシが就寝中・・・。居場所がないので仕方なくつくば組の車にお邪魔させて頂くことに・・・。
6時を回り、つくば組の希望の石巻線の撮影に出掛けることにしました。ここはウチの弟子がコーディネーターを務めます。つくば組の車に便乗して、まずは前谷地付近を目指します。
前谷地で石巻線から気仙沼線が分岐します。その気仙沼線と分岐した先、和渕~のの岳の鉄橋に朝の4両編成が来ました。
すぐに撤収して、石巻線に戻ります。
ここはバックの茅葺き屋根の民家がポイントです。しかし、天気が安定しません。なんか不吉な予感・・・。(-_-メ)
日本製紙石巻工場からの紙類を運ぶ列車があるのですが、工場が休みだったためか機関車単機の回送でした。(@_@)
朝は結構本数があります。結構飽きません。
この前私達が気仙沼へ旅したに時に乗ったこがねふかひれ号です。曇ってしまって残念でした。ここに来ないで品井沼に留まっていれば小牛田から仙台への回送が撮れましたが、間に合わないのでここでこがねふかひれ号の時刻まで粘ったのでした。
こがね号を撮って、品井沼に戻ります。戻るとちょうど下りED75形牽引の貨物列車が来ました。
ED75も最後の活躍場所は東北線岩沼~盛岡間と常磐線だけになってしまいました。(T_T)
今回のはつかりの回送時刻を見ると宮城県北部の瀬峰駅で30分、品井沼の1つ手前の鹿島台駅で20数分の停車時間があります。ウチの弟子はそこに目をつけ追っかけやりたいということで、瀬峰の先で場所を探しました。ここまで品井沼から1時間弱。停車時間を入れると瀬峰以北で1発だけにして品井沼に戻ればゆうゆう間に合います。
さて、そのはつかりの回送ですが・・・。
えっ!
回送幕!!
一気にテンション下がりました。もうどうでもよくなりました。(-_-メ)
と言っても、これが本来の回送ですよね。前回が例外だっただけで・・・。
さて、これで品井沼に急ぐ必要がなくなりました。どうせ間に合っても仲間に結果を聞かれて仲間たちをシャッター押す前に奈落の底に突き落とすだけだし・・・。
なので、瀬峰と鹿島台の間でもう1発撮ることにしました。もうヤケです。(=_=)
ここでやってしまったので、品井沼到着はかなり厳しくなりました。うまくいけば5分前には到着できるが、何かあれば間に合わない。間に合ったら間に合ったでミノムシが顔を見るなり幕のことを聞いてくるのは明白、現場にミノムシだけしかいないならば正直に答えるけど、今回はつくば組もいる。うーん、困った。
落ち込んだままの顔ではすぐにいい結果でないと察しさせてしまうし、逆に作り笑いでニコニコでも通過後に仲間に睨まれてしまうし・・・。
いろいろ考えた結果、
どうせ間に合っても時間ギリギリだろうし、忙しくてパニックのフリしていれば聞かれないだろうと思ってこのパニック作戦で行くことにしました。
品井沼になんとか(ここで間に合わないとシャレになりませんが・・・)間に合いました。まずはウチの弟子の現場前での強烈なパフォーマンスから始まりました。現場は踏切のすぐ脇で、道路が踏切で直角に折れていました。そのカーブでのブレーキングでタイヤをロックさせ、コントロールを失って道路外へ。ちょうどそこから伸びる農道があったのでそこにエスケープして事なきを得ました。いやぁ、迫真の演技ですわ。踏切にいた同業者さんはビックリでしたね。
車を降りて急いでカメラをセットするパフォーマンスです。わざと焦ってみたり。ホントは余裕ですけど。(^^ゞ
そしたらホラホラ始まりましたよ、結果が気になるミノムシが聞いてきました。
「はつかりの幕、剥がされてなかったよね?」
私は、「うるさい!、今忙しい!」と一蹴。(^^ゞ
ミノムシはさらに弟子に聞いてきます。弟子は「暗くてうまくいかなかった・・・」とうまくはぐらかしました。
昔から、「果報は寝て待て」と言うだろうって、何でも知ることがいい訳ではないだろって!。(--〆)
何とかミノムシの攻撃をかわし、ミノムシの興味を線路に向けることに成功。そこに列車が来ました。
仲間達からため息が漏れました。幕のことを一切話さなかった理由はシャッター押す前に君達を落胆させたくない一心だったからと明かしました。
だって、10時間も待っていたんですから・・・。(>_<)
さらに、迫真のドライビングだったウチの弟子はその後、「アレは俺がブレーキングをミスっただけ」と白状しました。(爆)