第六章 “もう一人”
寒い冬…。
大嫌いだった。
『寒いぃ…。』
『ほらよっ。』
零と付き合ってから身も心もあたたまる。
『暖かいなぁ。』
『なにが?』
『ううんっ。』
『麗奈、顔色悪い。』
『そう?』
『今日休めっ!』
『零がそう言うなら…。』
確かに吐き気がする。
『じゃあなっ!』
一応病院行こう。
『もしもし…病院いくね。』
『そうしろ。おれも後から行く。』
タクシー来ないかな?
来た。
『市立総合病院まで。』
『かしこまりました。』
一番近いのがそこ。
『しばらくお待ち下さい。』
『はい。』
『麗奈ー。』
『零っ。』
『授業抜け出してきた。』
『そっか。』
『橘さん…。』
『はぁい。』
『おっ!零じゃねーか。』
『あっお久しぶりです。』
『零、この人誰?』
『叔父。』
『じゃあ単刀直入にいうが、零、お前はパパになる。』
『は?』
『お前の彼女は妊娠してる。』
『えっ?』
しーん…としてる。
『まぁ、吐き気がしたのは悪阻のせい。』
『そうですか…。』
『次の方ぁ。』
外に出るまでずっと無言。
嬉しくないのかな?
『麗奈…。やったな!』
『え?』
『じゃなくて…。』
『はぁ?』
『麗奈に産んでほしいです。』
『麗奈も産みたい!』
自然と涙が出る。
零も泣いてる。
『あはっ泣き虫!』
二人で同時に言った。
『嬉しいんだもん。』
『俺も。』
『あははっ。』
『冷えるから帰るぞ。』
『うんっ!』
『ったく、腹冷やすなよ。』
『ごめんなさぁい。』
『学校にも言わなきゃな。』
『うんっ。』
後で学校に行った。
『退学届を下さい。』
『橘さん…あなたがやめてしまうと困るのよ?』
『でも私は妊娠してるんです!』
『それでもいいわ!』
『え?』
『今中学2年生の冬。あなたがいないと学校成績落ちるのよ。』
『でも…。』
『おねがい!』
『学校の迷惑にならないなら…私も残りたいです。』
『なら…保健係はどうかしら?』
『いいですよ。』
『良かったわ。』
予想外だった。
麗奈は8ヶ月からは休学するのを条件にしてのこった。
この子は夏に生まれるんだ…。
『えー!真面目?学校行けるとか神じゃん!』
『零はどうするの?』
『学校はやめて働く。』
『ホスト?』
『そんなのやめるよ。お前に心配かけたくねーし。』
『大好き。』
『しってる。』
二人で笑ってる事が自然になった。
時の流れが早く感じる。
『麗奈ぁ!』
『どうしたの?』
『舞怪我したって!それとお腹見にきた。』
『今7ヶ月だよぉ。』
『おっきくなったね。』
『で、舞は?』
『こけちゃって。』
『んと…。悪いけどここ座ってくれる?』
『いいよ。赤ちゃんに気を使うんだよ!』
『よいしょっ!しみるよー。』
『いたっ!お腹触っていい?』
『いいよ。』
みんな興味しんしん。
具合悪いなっておもった時は他の保健係に頼む。
テストは受ける約束。
『ふぅ~。』
『そう言えば彼氏来てるよ。』
『うん…。じゃあね。』
零は大学生になって車の免許を取った。
『ごめん遅れたぁ…。』
『明日から産休だな。』
『うん。』
『俺も出来るだけ一緒にいるから。』
麗奈は知ってるよ。
夕方は工事現場で夜中はコンビニで働いている事。
『あっ!うごいたっ!』
『真面目?』
耳をすませる零。
『パパですよ~。』
『あははっママですよ~。』
『よしっ力がわいてきた!バイト行ってくる。』
『いってらっしゃい。』
麗奈もベビーグッズ買いに行こう。
女のかんでこの子は女の子。
まだ調べてない。
『とびきり可愛い女の子用の服下さい。』
『こちらはどうでしょうか。』
『それ下さい。』
ベビーベッドやベビーカー。
色々買った。
『麗奈ぁ、送ってやるよ。』
バイトとバイトの間の30分で来てくれた。
『このマンションじゃせめぇけど、二十になったら結婚して家建てよう。』
『うんっ。ベビーカーとか組み立てとく!』
『そうだな。よろしく。』
朝方、零がそーっと帰ってくるの、麗奈はちゃんと知ってるよ。
『おっ!ベビーカーとか完成してんじゃん!』
独り言も。
そんな毎日が続けばなぁ…。
『えー入院すんのかよぉ。』
『だって後1週間で予定日だよ?』
『寂しいからちょくちょくくる!』
『有難う。』
はっきりいって不安。
『麗奈ぁ!彩夏だよっ!』
『入っていいよ。』
『3ヶ月ぶりだねー。』
『だねっ!』
『おなかおっきい!』
『でしょ?たまに動くんだ。』
『いいなぁ。』
普通の女子高生の会話だって。
『じゃあねっ!』
毎日が楽しい。
予定日の3日前。
『零きて来てくれたの?』
『あたりまえ!』
『いた…。』
『どうした?』
『痛いんだけどっ!』
『看護婦呼んでくる!』
『痛いっ!』
背骨をノコギリで削るような痛み。
『橘さん!大丈夫ですよー。』
『痛あぁ!』
『もうすこししたら安心して産めますよ。』
『はいっ。』
『麗奈ぁっ!仕事キャンセルして来た。』
『ごめんねっ!』
一時間位経って痛みが激しくなってから分娩室まで歩いた。
『痛いぃ!あ゛あ゛!』
『もうすこしですよ。』
分娩室に入った時がピークだった。
『はい!いきんで。』
『ん゛あ゛!』
『もう少し力強く!』
『麗奈ぁ!頑張れ。』
『頭出てきましたよぉ。』
『はぁっはぁっ。』
目からスイカをだすくらい痛い。
『後少し!いきんで!』
『ふっふぎゃあ!ふぎゃあ!』
生まれた!
麗奈の予想した通り女の子だ。
『元気な女の子ですよー。』
体重3562g。
産声正常。
7月28日16時28分誕生。
寒い冬…。
大嫌いだった。
『寒いぃ…。』
『ほらよっ。』
零と付き合ってから身も心もあたたまる。
『暖かいなぁ。』
『なにが?』
『ううんっ。』
『麗奈、顔色悪い。』
『そう?』
『今日休めっ!』
『零がそう言うなら…。』
確かに吐き気がする。
『じゃあなっ!』
一応病院行こう。
『もしもし…病院いくね。』
『そうしろ。おれも後から行く。』
タクシー来ないかな?
来た。
『市立総合病院まで。』
『かしこまりました。』
一番近いのがそこ。
『しばらくお待ち下さい。』
『はい。』
『麗奈ー。』
『零っ。』
『授業抜け出してきた。』
『そっか。』
『橘さん…。』
『はぁい。』
『おっ!零じゃねーか。』
『あっお久しぶりです。』
『零、この人誰?』
『叔父。』
『じゃあ単刀直入にいうが、零、お前はパパになる。』
『は?』
『お前の彼女は妊娠してる。』
『えっ?』
しーん…としてる。
『まぁ、吐き気がしたのは悪阻のせい。』
『そうですか…。』
『次の方ぁ。』
外に出るまでずっと無言。
嬉しくないのかな?
『麗奈…。やったな!』
『え?』
『じゃなくて…。』
『はぁ?』
『麗奈に産んでほしいです。』
『麗奈も産みたい!』
自然と涙が出る。
零も泣いてる。
『あはっ泣き虫!』
二人で同時に言った。
『嬉しいんだもん。』
『俺も。』
『あははっ。』
『冷えるから帰るぞ。』
『うんっ!』
『ったく、腹冷やすなよ。』
『ごめんなさぁい。』
『学校にも言わなきゃな。』
『うんっ。』
後で学校に行った。
『退学届を下さい。』
『橘さん…あなたがやめてしまうと困るのよ?』
『でも私は妊娠してるんです!』
『それでもいいわ!』
『え?』
『今中学2年生の冬。あなたがいないと学校成績落ちるのよ。』
『でも…。』
『おねがい!』
『学校の迷惑にならないなら…私も残りたいです。』
『なら…保健係はどうかしら?』
『いいですよ。』
『良かったわ。』
予想外だった。
麗奈は8ヶ月からは休学するのを条件にしてのこった。
この子は夏に生まれるんだ…。
『えー!真面目?学校行けるとか神じゃん!』
『零はどうするの?』
『学校はやめて働く。』
『ホスト?』
『そんなのやめるよ。お前に心配かけたくねーし。』
『大好き。』
『しってる。』
二人で笑ってる事が自然になった。
時の流れが早く感じる。
『麗奈ぁ!』
『どうしたの?』
『舞怪我したって!それとお腹見にきた。』
『今7ヶ月だよぉ。』
『おっきくなったね。』
『で、舞は?』
『こけちゃって。』
『んと…。悪いけどここ座ってくれる?』
『いいよ。赤ちゃんに気を使うんだよ!』
『よいしょっ!しみるよー。』
『いたっ!お腹触っていい?』
『いいよ。』
みんな興味しんしん。
具合悪いなっておもった時は他の保健係に頼む。
テストは受ける約束。
『ふぅ~。』
『そう言えば彼氏来てるよ。』
『うん…。じゃあね。』
零は大学生になって車の免許を取った。
『ごめん遅れたぁ…。』
『明日から産休だな。』
『うん。』
『俺も出来るだけ一緒にいるから。』
麗奈は知ってるよ。
夕方は工事現場で夜中はコンビニで働いている事。
『あっ!うごいたっ!』
『真面目?』
耳をすませる零。
『パパですよ~。』
『あははっママですよ~。』
『よしっ力がわいてきた!バイト行ってくる。』
『いってらっしゃい。』
麗奈もベビーグッズ買いに行こう。
女のかんでこの子は女の子。
まだ調べてない。
『とびきり可愛い女の子用の服下さい。』
『こちらはどうでしょうか。』
『それ下さい。』
ベビーベッドやベビーカー。
色々買った。
『麗奈ぁ、送ってやるよ。』
バイトとバイトの間の30分で来てくれた。
『このマンションじゃせめぇけど、二十になったら結婚して家建てよう。』
『うんっ。ベビーカーとか組み立てとく!』
『そうだな。よろしく。』
朝方、零がそーっと帰ってくるの、麗奈はちゃんと知ってるよ。
『おっ!ベビーカーとか完成してんじゃん!』
独り言も。
そんな毎日が続けばなぁ…。
『えー入院すんのかよぉ。』
『だって後1週間で予定日だよ?』
『寂しいからちょくちょくくる!』
『有難う。』
はっきりいって不安。
『麗奈ぁ!彩夏だよっ!』
『入っていいよ。』
『3ヶ月ぶりだねー。』
『だねっ!』
『おなかおっきい!』
『でしょ?たまに動くんだ。』
『いいなぁ。』
普通の女子高生の会話だって。
『じゃあねっ!』
毎日が楽しい。
予定日の3日前。
『零きて来てくれたの?』
『あたりまえ!』
『いた…。』
『どうした?』
『痛いんだけどっ!』
『看護婦呼んでくる!』
『痛いっ!』
背骨をノコギリで削るような痛み。
『橘さん!大丈夫ですよー。』
『痛あぁ!』
『もうすこししたら安心して産めますよ。』
『はいっ。』
『麗奈ぁっ!仕事キャンセルして来た。』
『ごめんねっ!』
一時間位経って痛みが激しくなってから分娩室まで歩いた。
『痛いぃ!あ゛あ゛!』
『もうすこしですよ。』
分娩室に入った時がピークだった。
『はい!いきんで。』
『ん゛あ゛!』
『もう少し力強く!』
『麗奈ぁ!頑張れ。』
『頭出てきましたよぉ。』
『はぁっはぁっ。』
目からスイカをだすくらい痛い。
『後少し!いきんで!』
『ふっふぎゃあ!ふぎゃあ!』
生まれた!
麗奈の予想した通り女の子だ。
『元気な女の子ですよー。』
体重3562g。
産声正常。
7月28日16時28分誕生。