第十四章 “学校”

問題は学校だ。
僕は“嫉妬事件”から特に何も変わってない。
マリアは競争率の高い僕と婚約したのだ。
そんなのを女子が許すのかが心配でしょうが無かった。

学校に行くとたちまち
『婚約したんだって』や
『九月に結婚するらしいよ。』
などの噂が広まった。


僕はそんな事を気にかけないで、
聞かれたならば、
『本当だけど?』と答えた。

僕が知らないうちにマリアは大変な事になっていた。
『お金持ちでちょっと可愛いからって生意気よ!』
『あんたみたいな女を裕太君が本気で好きになるわけないでしょ?』
『そうよ!なんかの罰ゲームよ!』

女子からくる批判の声に悩んでいたみたいだ。

昼、マリアは泣いていた。
髪は乱れ、制服も汚れていた。
『マリア、どうしたの!?』
そう問いかけると、
『私、裕太さんには似合わないのかしら?みんなが私を否定するの。』
そういって泣いた。
僕はそんなマリアを抱いた。
『こうすればちょっとは落ち着くでしょ?大丈夫。僕の婚約者、妻にふさわしいのはマリアだけだよ。』
そう言うと、落ち着いたみたいで、昼休みが終わる頃、泣き止んだ。

あれからは、マリアは泣かなかった。