歩いて歩いた上野散歩 | 散歩の風景、心の風景

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久しぶりに上野を散歩してきました。


東京国立博物館で「法然と極楽浄土展」

を観覧して、上野公園、不忍池あたりを

歩くコース。





出かけた日は、展覧会の最終日前日の

土曜日。


博物館も公園も、不忍池の周りも人で

いっぱい。



不忍池の辯天堂へと続く道

向こうに上野動物園

広場でやってた「フィリピンEXPO」


それでも上野のお山は広い、お池も広い。

ざわざわした喧噪はどこかへ消えていく

ようで、静かな雰囲気。


天気も良いし、風もさわやかで

樹木の葉が風に揺れてすがすがしい


ゆったりと時間が流れている場所で

過ごす贅沢を味わわせてもらいました。





特別展「法然と極楽浄土」は、浄土宗

の開祖法然や浄土教について、 鎌倉、

江戸時代へと発展していった歴史など


体系的に学べる展示となっていて勉強

になりました。





阿弥陀如来立像、當麻曼荼羅図などが

特に心に残りました。込められた願い

を知って鑑賞したからでしょうか。



撮影可のところで猫さんを見つけた✨




気の向くまま、足の向くままの散歩。

〝不忍池の蓮はどうなっているかな〟

〝そうだ、無縁坂まで行ってみよう〟

思い付きと勘を頼りに歩く私。



アジサイを見つけて初夏を実感




清水観音堂まできました。

歌川広重の「月の松」でも有名ですね。



下から見た松

観音堂に上がってー
月の松の向こうに不忍池辯天堂が見えます

観音堂の周りもアジサイがいっぱい




ここから不忍池へ

蓮は花芽が出ていなくてまだ葉だけでした。








そして、無縁坂。

旧岩崎邸庭園の脇道で、池を出てすぐ
だし、二回目なので迷わずたどり着け
ました。





森鴎外の「雁」の舞台がこの無縁坂。

帝大の医学生岡田と、高利貸しの妾

お玉の物語。


無縁坂にあるお玉の家の前を、散歩

している岡田が通っていく。そして

いつしか会釈を交わすようになって

という、こんな始まりだったはず。


淡い想い、うつろう気持ちの変化に

共感しまくった小説でした。


坂を歩いていると、初めて読んだ頃

の記憶がよみがえってきます。





不忍池のボート池を眺めながら戻ります。

アヒルボートが可愛いかった。








名所、旧跡いっぱいの上野のお山。

たくさん歩きました。
楽しかったです😼