それでもやっぱり本が好き | 散歩の風景、心の風景

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今年も残りあとわずか。

今回はそんな年の瀬に、この1年の間に

読んだ本を振り返ってみたいと思います。


 冊数は少ないですが、1年間の記録に

なればいいなと思い書いてみます。









 文庫本から。



「時代小説 大富豪同心 シリーズ1~29」

 著者:幡大介

今年一番熱心に読んだ本です。

ハマりすぎて、実は先日の東京散歩では

町奉行所の与力、同心の組屋敷があった

八丁堀も歩いてしまった私でした😼





「空也十番勝負 荒ぶるや/奔れ、空也」

 著者:佐伯泰英

16歳から4年7ヶ月に及んだ武者修行が

「奔れ~」で完結。空也が胸に刻んだ

旅の遊行僧の無言の教え「捨ててこそ」

は、私にとっても、何かにつけて浮かぶ

特別な言葉になりました。





「准教授高槻彰良の推察 EX2」

 著者:澤村御影

こちらもシリーズ物で最新刊。

人の嘘が歪んで聞こえる深町くん。私も

なぜか、自分を取り繕うためにつく嘘に

体がざわざわするようになってしまった💦





「ツルネ 風舞高校弓道部 1、2、3」

 著者:綾野ことこ

射手(弓を射る人)、 中り(的に的中するこ

と)、弽(右手を保護する為の手袋)・・等々

弓道用語にも馴染んできました。

信頼できる指導者のもとで練習に励める

皆が本当に羨ましい。





次は単行本。一番下から。





「 白鶴亮翅(はっかくりょうし)」

 著者:多和田葉子

ベルリンで一人暮らす主人公が隣人に

誘われて太極拳教室へ・・・でも物語の

テーマは太極拳ではなくドイツの歴史

だったような。

「白鶴亮翅」は太極拳の動作の一つの

名称。鶴が両羽を左右に大きく広げる

イメージの動きです。




「ブラジル文学傑作短編集」

収録作品:6名の作家による12篇

ブラジルといえばサンバ。物語に陽気さ

を期待していたら、見事に覆されました。

抑圧、不安・・書かれた時代の社会情勢を

反映した作品が多かった(らしいです)。




「アロハ、私のママたち」

 著者:イ・グミ

将来への希望を託して写真花嫁となって

ハワイへ嫁いでいく娘たち。厳しい現実

に大泣きしても、留まって居場所を作って

いく姿がとてもたくましかった。




「友」

著者:ペク・ナムリョン

離婚を望む妻とその夫、そして離婚を

審議する判事。判事は夫婦の関係を修復

させようと心をくだくという物語。

著者は、北朝鮮体制派の作家だそう。

一般の人たちの物語として興味深く読み

ました。




「台北プライベートアイ」

著者:紀蔚然

大学教授を辞めて私立探偵になった男が

連続殺人事件に捲き込まれていく。

ハードボイルドの文調が心地良かった。




「僕のルーマニア語の授業」

著者:チャン・ウンジン

除隊後久しぶりに大学に行き、誘われ

てのぞいた授業「初級ルーマニア語」

で出会った女生徒との短い恋を振り返

る物語でした。





最後にコミック本。





「鹿楓堂 よついろ日和 十八」

 著者:清水ユウ

鹿楓堂は和風喫茶店。出てくるお料理

甘味、コーヒー、日本茶、みんな本当

に美味しそう。あぁこんなお店が近所 

にあったらなと、読むたび思う。




コミック版「准教授高槻彰良の推察 6 」

著者:相尾灯自

高槻先生のかっこよさをビジュアルで

確認できるコミック版。2度楽しめる

感じでありがたいです。





今読んでいるのは

楊双子作「台湾漫遊鐵道のふたり」。



日本統治時代の台湾。当時の雰囲気、

作家と通訳、女性二人の友情、台湾の

美食も描かれて、これからの展開が楽しみ。




来年はスマホ時間を減らして、

読書時間を増やしたいです👓





今年も一年、

ありがとうございました😺🐰