『乙霧村の七人』 (双葉文庫)
伊岡瞬 著
本書は、ザックリいますと、
12年前に起った大量殺人事件の現場乙霧村を訪ねた文学サークルの大学生たちが体験した事件を描いたホラー・サスペンス・ミステリ(?)です。
第一部と第二部に分かれていて、ちょっと面白い構成になっております。
第一部はハラハラドキドキ&恐怖の「これでもか!」っていう展開。
第二部は第一部とはガラッと変わって、事件関係者のインタビューを元に真相に迫るという内容です。
第一部を読んだ時は、‘伊岡瞬さんっぽくない’っていうか、
「へ~、こういう作品初めてかも」って思って読んでいたのですが、
第二部で、謎が次々に明らかになるにつれ、メチャ面白くなって「そうそう、これこれ!」って感じでした。
(目からウロコ…ってか)
…ということで?、本書は‘一粒で二度オイシイ’作品と言えるのではないでしょうか。
ホラーサスペンス好きもミステリ好きも満足できるんでないかと…私は思いました。