前回↓の続き。
今回は付き添い入院から退院までの話。
退院前の付き添い入院を行った。
以降は息子の様子というより私の付き添いの苦悩ばかりになるので、興味のない方は読み飛ばしてもらえれば。


 

 付き添い1日目


水分制限はなくなり、直母もOK。
初めて息子と一日中一緒に過ごすことになる。
不安でいっぱいだった。

酸素のチューブやモニターのコードが絡まって抱っこも大変だった。
入院中も毎日変わらず3時間おきに搾乳してきたが、赤ちゃんと過ごすのには当然授乳だけではない。

そもそも直母が下手くそなのだ。
入院中一日一度しか直母していない新米かあちゃんだし、吸うのも人間見習いなのだ。
付き添い初日の直母は一度に40~60ccだった。

オムツを変えて、直母して、足りない分を看護師さんに頼んで哺乳瓶であげて、げっぷさせて、瓶を洗って、40ccくらいしか飲まれておらず胸が張ってしまうので搾乳して(次の授乳の不足分にまわすため搾乳した母乳はあずかってもらう)、ぐずって抱っこして、合間でなんとか食事をとったりシャワーをあびたり。
シャワーは予約制で忙しいし。
休む間などなく、しかも看護師の方が検温や薬の確認にちょこちょこ来るので気も抜けず。

今までも直母や沐浴、オムツ替えはしていたが、24時間一緒なのは全然違った。
休めないし、誰のサポートもない。
つらくて寂しくて苦しかった。
おそらくこれは誰もが産後の最初に経験するものなのだろうが。

ぐずって抱っこするのにも酸素チューブやコードが届く短い範囲でしか動けない。
揺するとうまくサチュレーションを拾えなくなり、モニターが鳴る。
モニターが鳴るたびに不安でまた苦しくなる。

この日は午前中の検査でトリクロを飲んでいたためか、最初は早めに眠ってくれた。
添い寝も初めてで寝相で潰してしまわないか、コードを踏んでしまわないかと緊張して眠れないまま夜中にぐずられたり夜間授乳したりでほぼ眠れなかった。



 付き添い2日目


直母は幅があるものの60~120cc飲んでくれるようになった。

全てをするのは無理だし、そこそこ飲んでくれるなら張りすぎない限り搾乳するのをやめた。

何日か前まで一日450ccの水分制限だったので、一度に60cc飲めていれば瓶哺乳もやめることにした。(結果この日は一度も足さずに済んだ)

昨夜眠れなかったので、夜間の直母を2回やめて搾乳しておいた母乳を瓶であげることに決めた。

これだけでだいぶ楽になった。
昼間は旦那が面会に来てくれたのでそこでゆっくりごはんを食べて、いる間にシャワーを浴びた。
愚痴をたくさん吐いて精神的にもチャージできた。

でも旦那が帰ってから余計に寂しくなってかなり落ち込んだ。
息子は体調は落ち着いていたものの、ぐずりが強く、夜も全然寝てくれずにギャン泣きだった。
これが寝不足の私には相当こたえて、モニターは鳴りっぱなしだし、1、2時間泣かれながら私も半べそをかきながらゆらゆら抱っこしていた。
見かねてか看護師の方がバウンサーを持ってきてくれた。
それからモニターの音量を最小にしてくれた。(できるならなぜ最初からしてくれなかったんだ!!!!内心ぶちギレ)
なんとこのバウンサー、音楽は鳴るが壊れていて手動で揺らすしかないというポンコツ野郎だった。(これしか余っていなかった、もちろん内心穏やかでない)
けれどバウンサーにのせて揺らす方がコードの心配もなく、片手は空くし体力的にも負担減、さらに背中スイッチの起動を免れられるということに気付いた。
その上バウンサーで寝てくれれば添い寝でなく、1人でベッドで寝られる!!!

バウンサーを揺らしながらなんとか寝かしつけて、夜間に飲ませる用&胸の張りすぎ予防のために搾乳して、とにかく寝た。眠れた。よかった。本当によかった。



 付き添い3日目、というか退院日。


眠れたおかげでメンタルも落ち着いた。
夜間の瓶哺乳も息子がうとうとしてるうちに飲ませてすぐ寝てくれた。

ただし朝は胸がパンパンだった。
張りすぎている時に飲ませると噎せてしまうので、息子が起きる前に少し搾乳してから直母した。

その後はもう一度軽く診察をしてもらってから午前で退院になった。
この日、生後3ヶ月の前日だった。
生後1日で入院したから、つまり退院まで約3ヶ月かかった。
3ヶ月もいたら看護師さんたちの顔と名前はだいたい覚えたし、色々お世話になったし悩みを聞いてもらったこともあった。
その割に退院はあっさりしていた。
勤務の関係もあるから仕方ないが少し寂しかった。
病棟の看護師と外来の看護師は別なので、もう会うこともほとんどないのになあ。


初めて自前の服を着て、初めてチャイルドシートに収まった。
そして初めて家に帰った。

在宅酸素になったので、業者の方に付いてきてもらった。
まず酸素の発生装置を設置してもらい、移動時用のボンベを渡され、説明を受けた。
そんなことをしている間に息子は爆睡していた。



在宅酸素を含め不安は尽きなかったが、とにもかくにも退院できたこと、家族での生活がスタートできることを喜んだ。




長くなりましたが、まずは一度目の入院の話はこれで終わり。
次は二度目の入院(心臓の穴を塞ぐ手術)を書いていきます。


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