鉛筆小池質問
 

 虐待問題については、全国各地において子どもへの痛ましい事件が続く中、令和3年度の大阪府中央子ども家庭センターにおける対応件数3,074件のうち、枚方市に関する対応は843件ということで、おおよそ27%を占めているとお聞きしました。

本市の子どもの育ち見守り室でも相当な数の事案について対応されていると思いますが、虐待事案については、一つひとつ丁寧に、かつ迅速に対応し、1件でも取りこぼすことがあってはならないと考えます。そのためのツールとして、令和4年度に「子ども見守りシステム」が導入されましたが、この1年間余り、虐待対応のためにどのように活用してどのような効果があったのか、お伺いします。

 

 

マイク子ども未来部長答弁

 「子ども見守りシステム」を導入したことによる効果としましては、システム導入前までは、子どもに関する情報については推測の上で各部署に調査をおこなうなど情報収集に時間を要しておりましたが、システム導入後は、子どもに関する情報が一元的に閲覧可能となっておりますので、情報収集が迅速におこなえ、より早い段階で適切なアセスメントやアプローチを実施することで、その家族に必要な支援や関わりができるようになり、児童虐待の未然防止や早期対応に繋がっております。

 

鉛筆小池質問

                                  

子どもやその保護者が抱える課題の背景をアセスメントするのに大いに役立っているということです。子どもの人権を中心に置き、一人ひとりに応じた自立に向かっていくために必要な支援を検討するためにも、積極的に活用いただきたいと思いますが、虐待対応を目的としたシステムとして、三重県ではAIを活用した子ども虐待対応支援システムを導入しています。これは、蓄積したデータに基づきAIが総合リスクや再発確率、過去の類似ケースを即座に導いたり、現場の様子をリアルタイムに写真で児童相談所の所属長等と共有できたりするシステムで、国においては、全国展開を目指しているともお聞きしています。これは一時保護の判断等、児童相談所での活用を想定していると思いますが、虐待のリスクを漏れなく迅速に判断するということでは、市の行っている対応とも重なっていると思いますので、活用可能性について検討いただきたいと思います。

 

次に、児童相談所については、中核市では金沢市、横須賀市、明石市、奈良市で既に設置されています。児童相談所を市として設置することにより、一時保護の措置権限を有することになり、より速やかな児童虐待への対応が可能となることから、本市における必要性をこれまでから要望していますが、改めて児童相談所の設置についての見解をお伺いします。

 

マイク子ども未来部長答弁

児童相談所の設置の必要性については認識しているところですが、子どもや保護者の相談のみならず、一時保護や少年事件の対応など多岐にわたる機能を有しており、それらに関する専門性を身に付けることや専門的人材の確保・育成を行うこと、また、一時保護施設の必要性など、整理すべき課題があることから、引き続き検討してまいります。


鉛筆小池要望

                                   

児童相談所の設置に向けては、お答えいただいたような検討課題がさまざまあり、特に人材確保の難しさは認識しています。また、児童相談所では子どもたちの命に直結したり、将来を左右する決定も行っていくことになり、相当の覚悟を持って臨む必要性は理解しておりますが、「児童相談所」は既に府内の中核市2市が設置を表明している中で、本市の決定が遅れれば遅れるほど人材の確保は難しくなるのではないでしょうか。判断は速やかに行っていただき、スピード感をもって設置に対する取り組みを要望いたします。

ハート小池の想い
生まれてきた子どもには本当に何も罪がない。
1994年に日本も国連の「子どもの権利条約」に批准し、5月22日に発効しています。
けれども、国際的に見て、亀の歩みで、常に注意を受けている状態です。



↑ユニセフHPより


子ども家庭庁が発足し、異次元の少子化対策と画期的な取り組み、言葉は
耳にしますが、お金も人もほとんど変わりがない状態です。

子ども達はあっという間に大きくなってしまうのに。。。
枚方市では子育て施策を最重点施策としておかれています。
今後の取組に期待をします!