一般質問 2.ハラスメントについて

 

鉛筆小池質問 次に2.ハラスメントについてお伺いします。

 

職場のハラスメントは、個人の尊厳と人格を不当に傷つける重大な人権侵害であり、職員の労働意欲を阻害する、あってはならない行為です。
昨今では、セクハラ、パワハラ、マタハラだけでなく、何十種類ものハラスメントが存在するとメディアで紹介することもあり、中には、面白おかしく論じ、ハラスメントを助長させるような扱いに疑問を感じることもあります。常に被害者の立場に立ち、ハラスメントは絶対に許さない姿勢での取組が必要です。
ハラスメントの相談窓口として、カウンセラーや弁護士による外部相談窓口や庁内のハラスメント苦情相談員を配置し相談に当たっているとのことですが、ハラスメント相談の現状をお聞かせください。
 

マイク総務部長答弁

本市におけるハラスメント相談の現状といたしまして、相談件数につきましては、ここ数年、横ばいで推移している状況でございます。

相談内容につきましては、セクシャルハラスメントや出産、育児、または介護に関するハラスメント等の相談も寄せられておりますけれども、パワーハラスメントに関する相談が大半を占めているといった状況でございます。

 

 

鉛筆小池質問 

相談状況については一定理解しましたが、寄せられた相談には真摯な対応をお願いいたします。
一方で、相談には至っていないが、ハラスメントを疑われる行為が行われている職場があるのではないかと思いますし、そもそもハラスメントにつながりそうな行為を未然に防止することが大切です。ハラスメントを起こさないために職員間のコミュニケーションを図り、お互いの価値観を尊重する意識を持つことが重要ですが、取組について、お聞きします。

 

マイク総務部長答弁

ハラスメントを起こさないためには、風通しのよい職場風土の醸成と職員一人一人の正しい理解が重要であると考えております。
この間、管理職への研修はもとより、若年層を中心とした入職後数年の職員、さらには任期付職員、会計年度任用職員などへの研修に取り組んでまいりました。昨年度は役職を限定しない入職20年前後の職員を対象に、お互いを尊重し合うコミュニケーションを取り入れた研修を行うとともに、オンラインや動画視聴による研修も取り入れ、職員意識の向上を図ってきたところでございます。
今後も、全ての職員の理解を高めながら、ハラスメントの防止に取り組んでまいります。

 

 

鉛筆小池質問 

ハラスメント予防には、常に相手の気持ちに立って考えることが必要です。例えば、ハラスメントの行為者と被害者両方の役割を演じるロールプレイング手法を用いた研修などが大変有効だと思いますので、ぜひ取り入れていただきたいと思います。
令和2年度に厚生労働省が実施した職場のハラスメントに関する実態調査では、ハラスメントの予防、解決のために取組を進めたことによる副次的効果として、職場のコミュニケーションが活性化する、風通しがよくなる効果が高いとの報告がありました。ハラスメントの取組推進が、上司と部下の関係を含めた風通しのよい職場づくりにもつながります。予防のための研修と相談窓口の周知は、引き続き取組を要望いたします。

 次に、カスタマーハラスメント、学校における社会的妥当性を逸脱した要求、要望への対応について、お聞きします。
令和3年の6月・9月定例月議会において、学校が保護者等の無理難題な要求によって学校現場が疲労している状況を確認してきました。その上で、保護者等への対応マニュアルの作成を要望しましたが、進捗について、お聞きします。

 

マイク学校教育部長答弁

保護者等への対応マニュアルにつきましては、令和3年度中に教育委員会内の関係各課も含めてワーキングチームを立ち上げ、内容について検討を重ねてまいりました。現在、微調整を加えている段階であり、専門家等にも内容について確認を依頼し、学校へ周知する予定となっております。
より理解を深め、実用的なものとなるよう、管理職等を対象にした専門家による研修も実施する予定でございます。
また、そもそも事案が困難化し、保護者等からの要求が無理難題なものになる前に対応することが重要であり、初期の段階から学校がスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の専門家と連携できるよう体制を強化してまいります。

 

 

鉛筆小池要望

長期のコロナ禍で、生徒や保護者だけでなく現場の教職員も不安に駆られ、ストレスにさらされることと推察しますし、実際、私の元にも、そういった声が届いています。職務の執行を確保し、職員を守るためにも、ぜひとも早急に体制を整えていただくよう強く要望しておきます。