2020年定例月議会 一般質問の内容です

 

 

鉛筆小池質問

留守家庭児童会室の運営について、お伺いします。

市長は、「AIやICTを活用した業務の効率化と市民サービスの向上を図るスマート自治体を実現する」と所信表明で述べられました。

また、(仮称)行財政改革プラン2020には、「留守家庭児童会室への情報端末の導入」として、職員の事務負担の軽減を図るとともに、事務作業の軽減による人件費等の削減に取り組むとされています。

情報化が進む我が国において、未だに紙ベースを基本とした事務処理を行っていること自体、驚くべきことです。職員の事務負担のほか、時間のロスや人的処理によるミス等により、市民にも多くのご迷惑をお掛けしているのではないかと懸念します。

先日の文教委員協議会で報告のあった「児童の放課後を豊かにする基本計画」では、留守家庭児童会室では「今後も入室児童数の増加傾向が継続し、運営を担う職員の確保をはじめ早急な対応が求められる」とされており、恒常的な職員不足に直面している留守家庭児童会室の業務改善は喫緊の課題です。

そこで、児童会室に情報端末を導入することによる効果をどのように考えておられるのか、また、導入により児童会室職員の負担が増えることも課題として考えられますが、どのような対応をされるのか、見解をお伺いします。

 

マイク社会教育部長答弁

留守家庭児童会室の運営について、お答えします。

まず、導入による効果ですが、これまで手書きで作成してきた、児童会室関係書類について、情報端末を使用して作成することにより、作業の効率化とともに、小学校、課との間における連絡調整や児童の情報共有等の迅速化が図れるものと考えております。

次に、職員の負担増につきましては、端末操作に不慣れな職員も存在することから、導入当初においては懸念されるところですが、一定期間サポート体制を構築することで解消するものと考えております。

 

 

鉛筆小池質問

 ご答弁にあったように、情報端末の扱いに不慣れな職員も多いと思いますので、導入にあたっては、現場の意見も聞きながら、丁寧な対応をよろしくお願いします。

 さて、事務概要を見ると、担当課の時間外勤務時間数も1人あたり月35時間となっています。「働き方改革」の推進が求められる中、児童会室への情報端末導入が、児童会室の業務改善のみに留まってはならないと考えます。

 児童会室への情報端末導入を契機に、組織としてどのように取り組んでいかれるのか、見解を伺います。

 

マイク社会教育部長答弁

 情報端末の導入後、課内の業務プロセスの検証、見直しに取り組むとともに、RPA導入など事務の効率化に取り組んでまいりたいと考えております。

 

 

鉛筆小池要望

 この間、市民から留守家庭児童会室の職員体制について、安全面等について不安の声を頂いており、私は、安定した運営基盤が確立されているとは言えない状況であると考えています。

先日の代表質問における答弁では、児童の放課後環境の整備にあたっては、「放課後を学校で過ごす全ての児童が、安全安心な空間の中で、3間を共有し、ともに遊び、成長できる環境を整備していく」とされました。

私は、児童の放課後環境の整備にあたっては、児童の成長を第一に考えることはもちろんですが、職員が能力を最大限に発揮し、高いモチベーションを保てる環境を整備していくことが大変重要であると考えます。

今後も児童会室への入室児童数増加が想定される中、留守家庭児童会室事業は、本市として重要な施策であり、持続可能な事業とするため、民間活力の活用をはじめ、施策展開の最適化に取り組む必要があると考えており、積極的に取り組むよう強く要望させていただきます。