”第95期棋聖戦  五番勝負第3局” 始まりました。
 
山崎さん、一本入れられるでしょうか?
 
山崎さんとPONANZAの対局は 本書でも取り上げています。
 
『この名局を見よ! 20世紀編』の後続編です。

 

 
<帯> 羽生、森内、佐藤から
 
    藤井聡太、elmoまで
 
兄弟弟子コンビが語る珠玉の14局
 
「将棋の面白さと厚み」がここにある


 
「歴史の厚みを感じました。
 
 こう並べてみると、どんどんレベルが上がっている気がするね。
 
 でも、いまと昔のどっちが強いかは意味ないかな。
 
将棋、勝負っていうのは、同時代のものだと思います」(先崎学)
 
「こんなに棋譜並べしたのは久々でしたが、
 
年代別に対局の背景を把握して並べたことはなかったです。
 
今回やってみて、より棋譜を楽しめるというのがよくわかりました」(中村太地)
 
 
<目次>
まえがき
第1局  最後の師弟戦
  先崎学八段vs.米長邦雄永世棋聖
第2局  康光流の一手損角換わり
  佐藤康光九段vs.羽生善治四冠
第3局  学生服の挑戦
  中村太地四段vs.谷川浩司九段
第4局  端のねじり合い
  金井恒太五段vs.高橋一生六段
第5局  最後の名人戦
  森内俊之名人vs.羽生善治三冠
第6局  藤井猛の先見性について
  松尾歩七段vs.藤井猛九段
第7局  プロの「時間攻め」とは何か
  森内俊之竜王vs.糸谷哲郎七段
第8局  コーヤン流三間飛車の極意
  中田功七段vs.及川拓馬六段
第9局  電王戦の衝撃
  PONANZAvs.山崎隆之叡王
第10局 美濃の景色を変える
  加藤桃子女王vs.室谷由紀女流二段
第11局 柔軟に玉形を考える
  佐藤天彦名人vs.渡辺明竜王
第12局 藤井聡太とコンピュータの大局観
  藤井聡太四段vs.羽生善治三冠
第13局 穴熊の速度計算
  青嶋未来五段vs.佐藤天彦名人
第14局 コンピュータ将棋の決勝戦
  elmo vs. PonanzaChainer
検討を終えて
 
 
   著者 : 先崎学・中村太地
   発行 : マイナビ出版
   2018/11/30 初版
 
 
(第1局  最後の師弟戦)
 
先崎 「この将棋はね、対局前が大変だったのよ」
 
先崎 「最後の対局だと思って和服を着ていったのさ」
 
先崎 「そしたら「弟子の先崎が和服なのに、自分が洋服では将棋が指せない」と言い始めて、スムーズに対局が始まらなかったのよね」
 
先崎 「家に連絡して、和服を連盟まで持ってこさせたんだ」
 
☗ 米長永世棋聖は 2003年4月に、引退宣言とも取れる発言をしますが、事前に知っていましたか?
 
先崎 「知ってたので、和服を着ていったんだもん」
 
中村 「僕は奨励会員で、報道で知ってびっくりしました」
 
中村 「米長先生とは、練習将棋も含めて1回も対局したことがないです」
 
先崎さん 米長門下になる経緯は初めてでした。
 
林葉さんが絡んでいるんですね!
 
 
(第3局  学生服の挑戦)
 
☗ 中村は2006年4月1日付けでプロデビュー
 
☗ 早稲田実業高等部3年生のときだった
 
先崎 「谷川戦、どんな気分で指したんですか」
 
中村 「いや、もう谷川先生のオーラがすごくて。 綺麗で、気品があるんですよ。 とにかく緊張しました」
 
中村 「『谷川vs羽生 100番勝負 最高峰の激闘譜』を並べていたので、よく勉強した棋士の一人ですし」
 
 
先崎さんの ”藤井猛九段”ベタ褒め はエッセイからは想像できない押し方です。
 
太地先生が王座を獲得した記念に、”うつ病九段”からの復帰応援を兼ねての出版でした。