4/10に始まった 第82期名人戦 七番勝負 藤井聡太名人vs豊島将之挑戦者  は、1か月経って あっという間の豊島さんカド番です。
 
一方 4/7開幕の叡王戦五番勝負は、伊藤匠七段が藤井叡王から二つ勝利をあげ、こちらは伊藤匠七段が奪取に手を掛けました。
 
山崎隆之八段が挑戦するヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負は、6/6に開幕です。
 
各棋戦の挑戦者は誰? がお楽しみです。
 
 
本書は 『将棋世界』2022年11月号~2024年1月号に掲載の「令和を駆けろ! 俊英棋士インタビュー」(記:大川慎太郎)と、2022年12月号~2024年2月号に掲載の「華やかに舞え! 女流棋士たちのエモーション」(記:内田晶)をまとめ、書き下ろしインタビューを加えて書籍化したものです。
 
「若手棋士インタビュー」に藤井さんが登場しないことがいいですね。

俊英32人が見据える未来は---
 
厳しい時代だが、若手棋士たちは自分にできることを懸命にやろうとしている。(大川慎太郎)
 
もちろん各女流棋士たちの物語りは本書で完結しているわけではなく、これからも喜びや苦悩が交錯する筋書きのないストーリーは続いていく。(内田晶)
 
 
 
表紙を飾るのは、藤井さんより遅く生まれた棋士のお二人です。
 
これほど若手だけを取り上げた本はなく、最近では『棋承転結』がこれに近いものといえるでしょう。

 

 

 
   <<目次>>
 
まえがき
「やっぱり僕は将棋が大好きだ」 徳田拳士四段
「すべてを将棋に懸けている」 伊藤匠七段
「熱い勝負が最大の喜び」 斉藤明日斗五段
「得意の序盤戦を生かして」 岡部怜央四段
「トップ棋士と戦いたい」 渡辺和史六段
「ゲームの天才が語る対抗形の魅力とは」 青嶋未来六段
「上の世代のつもりで追いかける」 高田明浩五段
「楽しく、闘志を持って」 服部慎一郎六段
「将棋は観ているほうが好き」 古賀悠聖六段
「岡山の異能は受けが好き」 狩山幹生四段
「理想の将棋プログラムを作りたい」 谷合廣紀四段
「早指し×オールラウンダー=個性」 黒田尭之五段
「強くなるために勝つ」 井田明宏四段
「ずっと能動的でいたい」 井出隼平五段
「あと一歩を何とかしたい」 石井健太郎七段
 
「目指すはタイトル、4強打破」 野原未蘭女流初段
「”強いから”では終わらせられない」 小高佐季子女流初段
「もっともっと、頑張らないと」 和田あき女流二段
「将棋も趣味も全力投球!」 内山あや女流初段
「多くの方の支えを胸に」 加藤結季愛女流初段
「上のレベルを目指して」 石本さくら女流二段
「強い人の景色を見たい!」 藤井奈々女流初段
「将棋と勉強の両立を」 和田はな女流1級
「体も心も整えて」 武富礼衣女流初段
「チャレンジする気持ちを大切に」 脇田菜々子女流初段
「諦めない姿勢を最後まで」 大島綾華女流二段
「個性的な将棋を指したい!」 中澤沙耶女流二段
「桂香を使って詰ませるとうれしくなる」 北村桂香女流二段
「福岡に根付いた女流棋士になる」 水町みゆ女流初段
「いつか山根流と呼んでもらえるように」 山根ことみ女流三段
 
「将棋の内容を高めたい」 藤本渚五段
「母として、女流棋士として」 塚田恵梨花女流二段
 
 
伊藤匠さんのインタビューは、2022年12月号なので、タイトル挑戦確定前のものです。
 
藤井さんに近いのは やはり表紙のお二人のように思います。
 
 
女流二強+加藤さん・伊藤さんに迫りそうな女流は、大島さん!
 
内山さんは ”将棋好き”ですが、 ”負けず嫌い”をあまり感じないのと ”欲”もなさそうです。
 
野原さんからは強い”意欲”を感じます。
 
4強に絡む女流棋士に成長することを心待ちにしています。
 
 
 
  著者 : 内田晶、大川慎太郎
  発行 : 日本将棋連盟
  2024/4/30  発行