第13巻では ”入玉宣言法”が登場したり、タイムリーな話題提供の『龍と苺』。
 
第14巻をUp出来ないままに第15巻が出てしまいました。

「週刊少年サンデー」(2023年第9号~第18号)掲載
 
 
<第14巻・帯>
 
   現将棋界最強の一人vs.苺‼‼
 
竜王戦決勝T準決勝の相手は斉藤蓮二冠!
 
現在最強と言われる山野辺と斉藤、
 
二人のうちの一人に苺は・・・!?
 
 
 
この勝負、私と斉藤の心理戦
 
竜王戦アマ参加枠として勝ちに勝ち続けた中学3年生、藍田苺。
 
決勝トーナメント準決勝では 因縁の伊鶴八段をも破り、ついには決勝で斉藤蓮二冠との三番勝負に挑む。
 
第一局では力を発揮できずに敗れた苺だが、第二局ではリベンジを誓い 斉藤の研究を進め・・・!?
 
将棋の頂点がついに見えてきた・・・!!
 
熱戦繰り広げる第14巻!!!
 
 
<第14巻・目次>
第128話   三段リーグ
第129話   二冠の男
第130話   強さとは
第131話   挑戦者決定戦第二局
第132話   まだ研究内
第133話   心理戦
第134話   嫉妬
第135話   決定機
第136話   第三局に向けて
第137話   三段リーグ最終日
 

「週刊少年サンデー」(2023年第19号~第29号)掲載
 
 
<第15巻・帯>
 
   天才同士の三番勝負、決着!!
 
竜王戦決勝T決勝、斉藤蓮二冠相手の三番勝負を1勝1敗で迎えた苺は・・・!
 
 
 
斉藤の棋力と 私の研究 どっちが上か!
 
竜王戦アマ参加枠として勝ちに勝ち続けた中学3年生、藍田苺。
 
竜王戦決勝トーナメントもついに佳境、決勝トーナメントの決勝は斉藤蓮二冠との三番勝負!!
 
初戦は負けるも二戦目では100手以上を読み切り苺が見事勝利!!
 
三番勝負最終局、実力では上を行く斉藤相手に苺が用意した策とは・・・?
 
そしてプロへの登竜門、奨励会三段リーグでは昇段してプロ棋士になるべく熾烈な戦いが繰り広げられ・・・!!
 
大白熱大熱戦の第15巻!!!
 
 
<第15巻・目次>
第138話   棋士になるか死か
第139話   大混戦
第140話   それぞれの生く末
第141話   第三局開幕
第142話   誘惑
第143話   再現、そして・・・
第144話   研究勝負
第145話   挑戦者決定戦決着
第146話   棋士編入試験第四局
第147話   次の作戦
 
 
(第139話 大混戦)
 
元奨・観戦記者の台詞
 
「僕も 一度だけ昇段争いに絡んだ」
 
「14勝して2位タイ」
 
「前期順位の低さで昇段を逃した」
 
「あの時 あと1勝できていれば、前期 あと4つ順位が上ならって」
 
「今もあの時の夢を見る」
 
「この中の何人かは 僕と同じ思いをするんだろうな・・・」
 
 
将棋界の厳しさを表現するには「三段リーグ」になってしまうんですよね。
 
 
ここに登場する挑戦者決定戦第二局の場面設定は、 『渡辺明、藤井聡太を語る(文藝春秋2020.9月号)』で渡辺明名人が語った”第91期棋聖戦・第3局(2020.7.9)藤井:先手番”をなぞっているような気がしました。
 
「それって、本来は弱者の戦い方で、少なくともタイトル保持者が行う手法ではありません」
 
「90手目に飛車を打ち込むまでは指すことが決まっていて・・・」
 
と 渡辺名人に言わせしめた将棋です。
 
 
『駒が舞う』のようなアマの将棋でなく、竜王戦挑戦者決定戦という土俵を描くには 渡辺さんのオープンなコメントが唯一の手掛かりではないかと改めて思いました。 
 
今後の展開が楽しみです。
 

 

 
  作者 : 柳本光晴
  監修 :   ?
  発行 : 小学館
  第14巻 2023/12/23  初版
  第15巻 2024/3/23   初版