山形見仏③平塩寺阿弥陀さまとの対話。

次に向かったのは平塩寺です。
本当は平塩熊野神社で十王さまを拝観したかったのですが
この日は都合が悪かったようで、
お隣の平塩寺を拝観することに。

車から見える山は雪で真白。
月山かな？

吉祥院から車で30分で到着です。
本堂の彫刻の獅子が可愛い

立派な彫刻です。

到着すると住職が出迎えてくれ、色々とお話を聞かせてくれました。
吉祥寺の住職と違って標準語でした

東京から来たと云うと羨ましがられました。
東京に行きたくてウズウズしてるそうです。

見上げるとラブリーな光背を背負った阿弥陀三尊が。

宝冠の美しいですね。
阿弥陀さまの胸のキズと欠けた指がちょっと痛々しいです。

戴いたパンフレットによると
「養老5年（721）紀州熊野から勧請された平塩の熊野神社は、
当地切っての古社で、内御堂・如法堂・護摩堂の三社からなり神仏習合であった。
この中の如法堂が、今日の平塩寺の源流となるものである。」

阿弥陀三尊は南北朝時代の製作で
慈恩寺の十二神将とと同じ仏師じゃないかとも云われているそうです。

ずっとこの阿弥陀さまと会話してるけど、なかなか厳しくてね、と住職。
そのお話を聞いてから見上げるとちょっと厳しい御顔に見えたのでした。