不可解なメッセージの氾濫、について思うこと。 | マーケットを戦略的に理解する読書術 〜マーケティング会社の経営者視点で読書してみた〜
今目の前には、ある有名なビジネス雑誌の

新春号(1月1日号)があります。



2010年はこんな年だ!特集みたいなのを見ていて

「不可解な気持ち」が盛り上がってきました。



2010年はこんな年、らしいです。

1.個人もブランディングが必要になる年!

2.コミュニケーション力が成否を分ける年!

3.グローバルに目を向けるべき年!
 




上記のようなテーマで、有名な本の著者が

大々的に語っているのですが・・・。



不可解です。

当然次のようなギモンが残ります。

「残ります」というより、それが「全て」ですが・・・。



1.セルフブランディングが必要でない年なんてあるのか?  

→まあ、百歩譲って「高度成長期」でしょうか・・・。
 
 いや・・・違うな。譲れないですね。共産圏じゃないわけですし。



2.コミュニケーション力が成否を分けない年なんてあるのか?  

→ゲームが複数のプレイヤーで構成されている限り、
 
 コミュニケーション力が無視できる「トキ」なんてないですね・・・。
 
 これまでも、これからも。



3.グローバルに目を向けるべきではない年なんてあるのか?  

→少なくとも、「開国」以来、そんな年なんてなかった、

 と、そう見聞きしてきましたが。



何が言いたいか、というと



『普遍的事実を、断片的・瞬間的・一時的な事実として

 語る行為にはインテリジェンスを感じないばかりか、

 なんだかバカにされているような不愉快な気分になる』

 
 
ので



こういう主張を流通させないでいただきたいな・・・

ということです。



なんなら、文頭にCould youとへりくだり、

文末に、Pleaseとマジックワードを入れてもいいくらい

ホントお願いしたいです・・・。




なんというか、「不条理」というグレーな気分に

侵食されていく、そんな感覚です。