monochrome 301 | コウの「やじうま絵日記」

コウの「やじうま絵日記」

日々の野次馬根性を写真で綴る。

「気配」

 

 

昭和40年代半ば 

ボクは東京は東武東上線中板橋駅界隈のアパートに一人で住んでいました

「神田川」や「赤ちょうちん」の世界ではありませんが

4畳半風呂なし共同便所 窓を開ければ隣のアパートのモルタル壁のひび割れ

挙げ句の果てには アブラゼミのような大きさのゴキブリが這い回る

劣悪極まる当時の普通の生活環境でした

 

たまには贅沢と称してすき焼きをやりましたが

牛肉なんてとんでもない 魚肉ソーセージ それでもうまかったなあ

 

週に1度は横丁の銭湯に行きました

帰りにおでんで一杯なんて贅沢はした事ありません

 

これはもう時効なのでお話ししますが

当時工藤パンとか山崎パンの配送車は 

朝小売店の店先に木製ケースに入れたまま置いて行きました

何も食べるものがなくなった朝は お店が開く前に

ほんの2〜3個拝借した事が何度かありました

若かったのですね 罪悪感なんてまったく感じませんでした

 

今振り返ると何もいい事はありませんでしたが

なんだか妙に暖かいものがこみ上げてきます。

 

          (仙台市 清水沼)