「2年9ヶ月目の光景」
津波をまともに食らって すべてを持って行かれた仙台市若林区荒浜海岸の今です
わずかに残っている海岸線の松の木たちと 伊達政宗が造った貞山堀
そして ボクを迎えてくれたのは 冬の風と土ぼこりでした
まだ見渡す限りの平原ですが 目を下に向ければ家並みの基礎だけが整然と並んでいました
よく見れば ベタ基礎ですから そんなに古い住宅ではないようです
あれから もうすぐ3年 生活の匂いのするものは 限りなくゼロに近いのが現実
その前 家があったところでしょうか 所々に黄色い旗が風に揺れていました
海岸から一直線に伸びる帰り道の向こうに 仙台のビル群がはっきりと見えました
大きな悲しみと寂しさと悔しさ そして 降り出した雪がボクを見送ってくれました。


