今季の初陣を飾る試合で、山雅各選手たちは躍動してくれました。
先発メンバーには今季のルーキーで山雅生え抜きの樋口選手と、同じくGK神田渉馬選手がそれぞれの持ち味を発揮して勝利に貢献した。
そして今季山雅に新加入してくれた、CB高橋祥平選手、ボランチには山本康裕選手、そしてトップには浅川選手が入って、山雅のセンターラインを固めてくれました。
また右SBにはこちらも新加入の馬渡選手が担った。
高橋選手そして山本康裕選手が試合をコントロールしながら、ボールを落ち着かせ、速攻と遅行するところを見極めながら、ゲームを支配しチームに落ち着きをもたらすことに貢献。
そして先に挙げた二人の活躍で、なんとか初陣を飾ることができました。
樋口選手は初先発のなか得点という結果を残すことができた。
彼は松本山雅の育成組織出身で初の大卒新人選手で、地元塩尻市出身、中学時代まではアンテロープ塩尻の育成組織に所属し、高校入学と同時に松本山雅U18に加入。
主にアタッカーでプレーしていたが、トップチーム昇格の目標はかなわなかった。
「大学で4年間過ごして絶対に山雅に戻る」と誓いを立てた。
専大では対人守備の強さと推進力を磨いてサイドバックの位置に入り、その才能を開花させ、山雅の練習に参加して、昨年は特別指定選手として公式試合にも出場した。
もともとFWの選手らしく、得点感覚に優れ、1月に行われたアルテリーヴォ和歌山とのトレーニングマッチではヘディングによる得点も決めていた。
彼の特徴は1対1の攻防に強く、両足で蹴れるという武器を有している選手。
霜田監督のコメントにも
「今日はヘディングの強さも見せてくれましたし、
得点も決めて非常に守備も安定していました。戦力として数えられる出来でした」と称賛していました。
もう一人山雅生え抜きのGKである神田選手も躍動してくれました。
彼は山雅に在籍した中で公式戦に出場した試合は過去3年間1試合の出場にとどまった。
それでもこの初陣を飾る試合で先発出場を果たし、安定した守備を披露してくれた。
最後のアディッショナルタイムで、相手FKのピンチの場面でも持ち前の反応の鋭さと、身長を活かして絶体絶命のピンチを救ってくれました。
今回の試合でベテランGKを押しのけて神田選手を採用した理由を霜田監督は次のように語ってくれた。
今シーズン和歌山でキャンプを始めて最初の練習試合のとき、
「試合に出るには僕の評価だけではなくて、チームメイト全員から信頼されないと試合に出られない」という基準を選手たちに伝えました。
1カ月半のキャンプの中で神田渉馬は何本も決定的なシュートを止めるところを見せ続けてきてくれました。
もちろん去年の実績はありませんしまだまだ若くて課題もたくさんありますが、
開幕先発にふさわしいトレーニングキャンプを送ってくれたので、そこはもう信じて使いました。
使って良かったと思います。
最後のFKは神田渉馬が期待に応えてくれたと思っています」
この若き二人の選手の活躍とベテラン選手の融合により、
新生山雅には躍動感が生まれ見事な勝利を手繰り寄せることができました。
今季まだまだやってくれそうな気配を感じさせる試合内容に、
胸の高まりが抑えられません。