昨晩イラン戦を視聴して眠れぬ夜を迎えて・・・
何故?という疑問が渦巻く中、自分なりに敗戦の原因を考えてみました。
アジアカップの準々決勝、日本代表はイランを相手に痛恨の逆転負け。
守田選手の先制弾で流れを掴みながらも、後半からはイランに押し込まれる展開となった。
後半のゲーム展開は、バーレーン戦の前半の戦い方を連想させる、完全に日本の弱点を突かれ、一方的に押し込まれる展開。
後半10分イランに同点ゴールを決められてからは、ゲームの流れが完全にイランに傾いてしまった・・・
日本代表が、フィジカルでも、気持ちの面でも、後ろ向きになってしまったんだ。
ボールを奪いかえしても、まったく、前へいけないだけじゃなく、ボールをつなぐことすらできず、イランの積極的かつアグレッシブな守備の前に、タジタジとなるばかり。
「心理的な悪魔のサイクル」にはまり込んでしまった森保一ジャパンだったんだ。
対するイランは、そんな日本の「心理」に、逆に勇気が2倍にも、3倍にも増幅する。
イラン各選手たちは、積極的で攻撃的な守備がハマり、日本をビビらせているって感じていたはず。
最後は防戦一方となり、後半アディショナルタイムに献上したPKで突き放されてしまった。
この試合前半と後半で何故このように違いが出てしまったのであろうか。
前半は、特にハイプレスでイランを苦しめた前田大然選手が、守備面で輝いていたのであるが、彼に代わって三笘選手を投入したあたりから雲行きが怪しくなった。
三笘選手と南野選手を投入して勝ち越しゴールを狙うどころか、日本はこの交代策でむしろ守備のバランスを崩して劣勢を強いられた印象がある。
そしてカウンター攻撃を狙うには前線にスピード系の選手を投入しなければならなかったはずであり、
前回のバーレーン戦では何度かチャンスを逃した浅野選手を今回も投入し、大然選手を残すべきだったのではないでしょうか。
大然選手をベンチに下げたのも結果的には裏目に出た。
大然選手がピッチにいなくなったあたりからチームが間延びし、遠藤選手と守田選手の両ボランチもゲームをコントールできない中、厳しい時間帯が続いた。
そして、前半で足を痛めたようにも見えたCB板倉選手はイエローカードをもらって積極的な守備ができなくなっていた。
イランは前半途中から明らかに板倉選手の裏のスペースを狙ったロングボールを供給し続けた。
それこそ結果論ではあるが、板倉選手に代えて後半の頭から町田選手を投入すべきだった。
劣勢を跳ね返すアイデアを持っていなかった森保監督の力量が改めて問われる試合となった。
サッカーは、究極の心理ボールゲームではあるけれど、この劣勢を跳ね返すためにもう一度チーム一丸となるようなリーダーシップをとれる選手が居なかった。
本来であればGKやCBの選手が声を出し続け、その役割を担わなければいけないのであるが、経験の乏しい若いGKにその役割を託すのは酷であろう。
選手の気持ちの中で自信と確信を失ってしまった状況を打破するためには、声を出して皆を勇気付ける役割を果たす選手が必要だったんです。
明らかに押し込まれているのに采配で守備の部分を改善できなかった森保監督の責任は大きいだろう。