今季大卒ルーキーとして加入してくれた樋口大輝選手であるが、彼は松本山雅の育成組織出身で初の大卒新人選手。
(小松蓮選手は産業能率大学から中途で加入)
塩尻市出身の22歳は、中学時代まではアンテロープ塩尻の育成組織に所属し、高校入学と同時に松本山雅U18に加入。
主にアタッカーでプレーしていたが、トップチーム昇格の目標はかなわなかった。
「大学で4年間過ごして絶対に山雅に戻る」と誓いを立てた。
専大では対人守備の強さと推進力を磨いてサイドバックの位置に入り、その才能を開花させた。
昨季は一足先に特別指定選手として山雅の試合4試合に出場しJリーガーになる夢をつかんだ。
そしてキャンプの締めくくりとして、関西リーグ1部・アルテリーヴォ和歌山とのトレーニングマッチが行われた。
山雅のホームページで確認すると、合計4対1の結果で全ての得点が異なる選手が挙げたものでした。
その試合の中で、アカデミー出身の大卒ルーキー樋口選手に初得点が生まれた。
菊井選手の右CKに対し、持ち前の跳躍力を生かしてタイミングぴたりの強烈ヘッドで決めた得点。
「キクくん(菊井)も自分を狙って蹴ってくれた。本当にイメージ通りのセットプレーでの得点ができた」
と感想を語ってくれた。
(以下山雅ホームページからの引用)
このトレーニングマッチでは序盤から素早く主導権を握って試合を動かした。
6分、高橋選手が裏を突いたロングボールに対し、藤谷選手が長い距離を駆け上がる。
相手GKの処理ミスを見逃さず、すかさず奪って浅川選手の初ゴールで先制点を奪った。
その後も安藤選手から藤谷選手と右サイドを攻略し、右サイドからのクロスを最後は高井選手が3点目をゲット。
31分にまたしてもゴールが生まれた。山口選手の左CKが弾かれ、こぼれた先の滝選手がダイレクトボレーで4得点目を挙げた。
3日前の桃山学院大との戦いでも7得点を挙げたのであるが、全て異なる選手が得点を挙げている。
その中でも今季新加入してくれた、高井選手、安藤選手、前田選手の名前が挙がっている。
また今年2年目となる安永選手や新井選手の名前があるので、今季は期待が持てるんじゃないかな。
その得点パターンもセットプレー、ロングボール、ショートカウンター、ショートパスと多岐にわたっている。
このほかセットプレーは3試合で2得点を挙げて失点はゼロ。
対戦相手は隠したかもしれないが、初日から意識付けしてきた成果が表れた。
このほか得点には至らなくても、菊井選手や山本康裕選手らが正確なボールを次々と配球したようです。
昨年の得点パターンはワントップの小松蓮選手頼りで挙げた得点が全体の40%を超えた、
それが終盤戦で小松選手が対応されると得点の機会が失われて、失速してしまった。
(つづく)
最後に樋口選手のコメントを掲載します。
「強度の高さやプレーの質、そしてプロとしてピッチに立つ覚悟など、あらゆる面で差を痛感した。」
「まずは特長を伸ばしながら細部のレベルを上げて、自分に求められていることをピッチで表現したい」
「県外ではなく、『地元から出てきた選手だ』とサポーターに感じてもらえるように期待と責任を背負って頑張りたい」
と力強く語ってくれた。