1カ月前、日曜日、大学病院の救急外来で、胃腸炎だろう、と言われた。
が、その薬があまり効かない。
別のクリニックへ行くと、触診し、なんで抗生剤出さないのかなー、と言い、抗菌剤を処方された。
数時間で、魔法のように回復して驚く。
抗菌剤を飲まないと自力で回復になるので、1、2週間かかるという。おそろしい。
この医師は、総合病院勤務のあと開業した人で、経験値が高い。
救急で行った大学病院の方の医師は、まるで大学院生のように若く、おそらく、マニュアル通りの処方をしたのだろう。
ところが、いくら、マニュアルが統計的に作られているとはいえ、個々の状況は違う。
我々は最大公約数ではないのだ。
検索すると、医師向きの意見をいうサイトがある。
ウイルス性であっても、抗菌剤は投薬することはある、患者が安心するから、効果があるから、細菌性も否定できないから、と色々書いてある。
医学は美しい抽象である数学のようにはいかない。
個々の体質、個別、春夏秋冬、気圧、そして、実は過去生にも左右される。
わかっていないことも多い。
春日大社の元宮司、葉室頼昭氏は、阪大の大学病院にいたとき、治らない病気の方が多いと知って驚いたと書いていた。