漢文 | 中村教授の愉快な毎日

中村教授の愉快な毎日

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漢文はじつに不思議だ。


数ヶ月もして、語法に慣れてくると、高校のテクストには、いきなり原文が出てきて読めてしまう。


2年になると、桃花源の記、とか、長恨歌とか、完全な文学作品、しかも韻文が読める。


しかし、もちろん、日本語として読んでいるわけである。


その証拠に、訓点を打たず、そのまま上から下へ、華語の発音で読むとなると、你好 から始めて、十年以上はかかるのではないか。


台灣師範大學でも、文学のクラスはあった。


しかし、文化講座として、週一回、テクスト5巻まで終わった受講生が希望すれば履習できるものだった。上級のさらに上なのだ。